...渠は妻の冷笑的態度を一見して...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一見して、耕耘(かううん)に熱心なことや永久的設備をしてかかつたことなどが分る...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...マサカに二葉亭が「一見して気象に惚れ込んだ」というほど思い込んだ女があんな下司(げす)な引摺(ひきずり)だとは信じられなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...一見して見分けることが出来る...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彌吾吉は馬匹の群を一見して馬匹中に異動あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...すなわち我々は一見して故伯爵には何か故障のようなものがあったんだなということをすぐに覚(さと)りました...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...彼は一見して前後の事情を判断し得るような人物であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...写生の点において広重の技巧はしばしば北斎より更に綿密なるにかかはらず一見して常に北斎の草画(そうが)よりも更に清楚(せいそ)軽快の思(おもい)あらしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...極めて巧妙に家の中から脱け出して来たものであることが一見してわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかして、この場合に行われたのは、足利家とはなんらゆかりのない豊臣太閤が、同様の私刑に行われたという現象であって、一見して誰もが、相当に度胆を抜かれたが、その傍の捨札までが、いつしか書き替えられてあるということは、文字ある人だけが気のついたことであった...
中里介山 「大菩薩峠」
...たいていの動物なら一見してその性質...
中島敦 「悟浄歎異」
...しかし、目次を一見して、若い時分の汗顔もののエッセイだけは、どうしても削って貰わねばならぬと思う...
中島敦 「光と風と夢」
...一見して炎のようにきらきら輝いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...劉焉は、一見して、これ尋常人に非ずと思ったので、その不遜(ふそん)を咎(とが)めず、「然り...
吉川英治 「三国志」
...縄付の男を一見しておく義務を感じたからであろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一見して、味方でないことはわかったが、余りに落着き払っているので、(はてな?)(他家(よそ)から来て泊り合せている他藩の侍か?)とも疑われて、それを見た赤穂方の人々も、ちょっと、手出しをためらった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...芍薬(しゃくやく)の枝の切り口を一見して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...およそ人態(にんてい)と所持品の多寡(たか)を一見して知る明(めい)は持っているはずである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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