...彼は自分の人生を渾沌から救い出すため、一縷の望みを抱いていた...
...まだ一縷(いちる)の望を便りに...
芥川龍之介 「尾生の信」
...鴎外が抽斎や蘭軒(らんけん)等の事跡を考証したのはこれらの古書校勘家と一縷(いちる)の相通ずる共通の趣味があったからだろう...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...何しろ使が来ないと云うのは却って一縷(いちる)の望みがあるんだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何となくこの店に一縷(いちる)の明るい光がさすように思うた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...しかしその一縷(いちる)の望みも絶え...
徳田秋声 「縮図」
...意外にも又一縷の希望が萌して来たからでございます...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...一縷(いちる)の望みを持っていたからです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一縷(いちる)の希望を持たせることが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...芥川の小説の「極楽」というの覚えていらっしゃるでしょう? 一縷の糸につながって極楽へゆくという話...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつまでも一縷の望を繋いでいて心は無用の事物に牽(ひ)かれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...伊兵衛は一縷(る)の希望にたどり着いて...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...こうした中で、ただ一縷(る)、清子は草心尼の返事だけを心待ちに待っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...いずれは由縁(ゆかり)へお身を潜めているものと思われますから」「む! たのもしい」尊氏は俄に一縷(いちる)の光を見いだしたようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...一縷(いちる)の望みを抱いて...
吉川英治 「親鸞」
...南下の途にある総督軍とをつなぐ一縷(る)の希望ですが……その谷村計介が変装して鎮台を脱出してからも早(はや)一月の余にもなるが...
吉川英治 「日本名婦伝」
...ことによると一縷(いちる)の手懸りといえるやも知れない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一縷(る)の光を認めたからである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さしもの難事件に一縷(いちる)の光明を見たと欣んだのも束(つか)の間であった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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