...フードセンサーで厚みを測るため、サンドイッチの一片を極薄にスライスする...
...中国の古詩で、唐の詩人白居易によって詠われた「長恨歌」において、「一片花飛渡千山、疑是銀河落九天」という有名な句がありますが、この句中に出てくる「千山」というのは、武帝の陵墓がある武夷山のことを指しています...
...黄金の色のいと鮮かな一片(ひら)の小扇さへ載せて居る...
石川啄木 「葬列」
...しかし阿五には一片の侠気があって...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...いやしくも文芸の道に一片の了解をいだく者の...
岡倉由三郎 「茶の本」
...なおも一片の誠実を具有していたなら! 吉田潔...
太宰治 「虚構の春」
...野末の土くれの一片となつてしまつてゐるだらうか...
種田山頭火 「行乞記」
...一片の愛情も持ってはいませんし...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...一片の雪が太陽の面をかすめたようなものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺自身の一片だに後に残らない...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...それに依つて從來の學者の舜典の一片であらうと云ふ説が多分當つてゐると考へ得られるのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...一片の回向供養(えこうくよう)を捧げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の人生観の一片のようなものだったからである...
中島敦 「狼疾記」
...漸(ようや)くの事で空しき骸(から)を菩提所(ぼだいしょ)へ送りて荼毘(だび)一片の烟(けぶり)と立上らせてしまう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この一片の新聞広告である...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...せっかく私の苦心の採集になる植物の標本などもいつ一片の灰となってしまうか判らない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...青空のごく小さな一片でも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...理屈一片にこの人間の心と体とが支えられるものですか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一片の藁も亦意味を有するなり...
山路愛山 「明治文学史」
...もとより彼は、一片の義侠から、乗り出したまでの事だ...
吉川英治 「平の将門」
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