...同時に一方では照明の修正...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...また一方では、警視庁のようなところへも知らせがあって、騒ぎの起らないように注意をするようにと、上からの命令があった...
海野十三 「火星兵団」
...一方ではかうも言つておいたら...
薄田泣菫 「茶話」
...自分は昨夜の饗宴を、平素の左大臣の恩に報いる絶好の機会であると思い、出来るだけのもてなしをしたには違いなかったが、一方では、自分の力に限りがあって、到底左大臣を満足させる程の款待(かんたい)をなし得ないのを、耻(はず)かしくも歯痒(はがゆ)くも感ずる念が一杯であった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...一方ではまたスウェーデンの「悔恨」を意味するnger に通ずる...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...その一方ではまた...
寺田寅彦 「自由画稿」
...此句も亦一方では科學的な眞實を正確に捕へて居る上に...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...そうしてこんなふうに考え続けている一方では...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...一方では花子も三吉も病気の治療に必死になりはじめた...
中村地平 「悪夢」
...また一方ではその相違がかえって彼の眼に映ずる「男女の世界」なるものの特色を濃く示しているようにも見えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それが一方では自分を内面的にし...
南部修太郎 「自分のこと」
...それが一方では直觀的ならぬ作用を...
三木清 「認識論」
...一方では、前年ヴェノスアイレスの国際ペンクラブ大会に日本代表として出席した島崎藤村が、大会の反ファッシズムに高まった雰囲気から、彼独特の用心ぶかさで日本の立場を守ってかえって来て、日本ペンクラブの創立に着手しはじめている時であった...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...カイゼル時(ママ)天文学者というのは一方では皇帝の運勢の番人であり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お心の一方では新婦をなおよく知りたいとあせるところのおありになるのは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一方ではまた結果のこうなったことをよろこんでいる風もあった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そう考えたから、すぐ帰るよりは、少しほとぼりをさましてからのほうがよかろうと思い、また一方では、もっと深く大弐の学問に触れたいという希望もあって、二十日あまり一緒に甲州路の旅をともにして来たのであった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...また一方では鼻(はな)かけ卜斎(ぼくさい)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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