...一握りの灰を撒いたくらゐの汚點を認めて...
太宰治 「お伽草紙」
...默つてお勝手から餌を一握り持つて來て...
太宰治 「お伽草紙」
...一握りの卓布の面の上にでもやはりこれだけの色彩の錯綜(さくそう)が認められるのであろう...
寺田寅彦 「写生紀行」
...ホイキタホイ……」一握り二株半――おかみの暦(こよみ)は変っても...
徳永直 「麦の芽」
...音楽はある一握りの人々からしかほんとうには愛されてはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...疲れたる道楽者や冒険者などという一握りの人々のみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一握りの草をその鼻先にこすりつけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたかも一握りの黄金を握りしめてる吝嗇(りんしょく)家のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一握りの砂でも歯車仕掛けの急所に投ぜらるれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして一握りの貨幣を放り上げた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...突然の風に一握りのほこりがまい上がるように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...農村に一握りカンパをして...
中井正一 「地方の青年についての報告」
...ビールの口金をギュッと一握りで潰してみせたり色々やられるので神経つかれる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...前面忽(たちま)ち見る海水盆の如く大島初島皆手の届くばかりに近く朝霧の晴間より一握りほどの小岩さえありありと見られにけり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...ほんの一握りの小石であったものが...
柳田國男 「日本の伝説」
...われは一握り程の碌米(ろくまい)の為に...
夢野久作 「白くれない」
...一握りの盛り塩が円錐形の姿を崩さず...
横光利一 「旅愁」
...その對岸に同じ樣に切り立つた崖の中ほどには家の數十戸か二十戸か一握りにしたほどの村が見えてゐた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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