...かつそのずぶ濡の色を一息に熟(じっ)と撓(たわ)めながら...
泉鏡花 「遺稿」
...彼はそこを一息に駈け抜けて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...広川氏は停車場(ステーシヨン)から一息に駿河台の自宅へ帰つて来た...
薄田泣菫 「茶話」
...そしてばつたのやうに足を揃へてひよいと一息に溝を飛んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...或は風の方向が一息に変る...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...士は士、下郎は下郎――)吉右衛門は、一息に、酒をのんだが、ちっともうまくなくなっていた...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...その上に、密貿易(みつがい)は、斉彬公の仰せられる如く、そのうち、天下公然としての交易になりましょうが――安心して、明日にも手前、死んでよい時節となりました」調所は、一息に、ここまで喋って、茶をのんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...一息に前へすすめないのでした...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...それをぐっと一息に呑みほした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一息に沈んで行つたときは斜な壁の大分の幅を下りたのでございますが...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...殆ど一息にそれだけ喋舌つた...
牧野信一 「眠い一日」
...一息に流し込んだ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...貴島に向つて早口で一息に押し殺した聲で「國友の奴等だ...
三好十郎 「肌の匂い」
...ポケットに忍ばせていたメントール酒の残りをグッと一息に飲干(のみほ)して...
夢野久作 「戦場」
...小石川の切支丹坂を下りて獄門橋まで一息に歩いて来ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...一息にこれを折って見せた...
吉川英治 「三国志」
...そうして、六条の範綱(のりつな)の館(やかた)まで、一息に来たが、折わるく範綱は後白河法皇の院の御所へまかり出ていて、まだお退(さ)がりにならないという...
吉川英治 「親鸞」
...熱いのを注(つ)いで一息にのんだ...
吉川英治 「松のや露八」
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