...その要点を一口につまんで申せば...
井上円了 「おばけの正体」
...「一口に云えば――」と...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...それは九月の十五日の事でございましたが御落飾がおすみになってから、尼御台さまに連れられて将軍家へ御挨拶に見えられ、私はその時はじめて此の禅師さまにお目にかかったというわけでございましたが、一口に申せば、たいへん愛嬌(あいきょう)のいいお方でございました...
太宰治 「鉄面皮」
...先づ一口に閑がない...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...社会的理想はそんなものと根本的にちがっていると一口に言ってしまってもいいものだろうか...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...『一口にいえば、当時――千九百――年――巴里(パリー)には、政治経済界に勃発した奇々怪々な疑獄事件に関連して有名な恐慌がやって来たのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...一口に云えば、もうすっかり精根つきながら、きょとんとした眼の底から、興奮してぴくぴく躍ってる魂が覗き出してる、というような顔付だった...
豊島与志雄 「黒点」
...湯呑についでグッと一口に飲んでみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...荷物が図抜けて大きい時は一口に瞽女の荷物のようだといわれて居る其紺の大風呂敷を胸に結んで居る...
長塚節 「太十と其犬」
...同じ日本語でも一口には言えない...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...で、その時代を醸(かも)した、前期の美人観をといえば、一口に、明治の初期は、美人もまた英雄的であったともいえるし、現今のように一般的の――おしなべて美女に見える――そうしたのではなかった...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...一口に言えばこれらの作品に比べて「陰獣」は混濁している...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...つまり一口に云へば私の望みは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...カプッと一口に飲みほして)ほっ! ごめんあそばせ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...どういう場合に腸が悪くなるのでしょう」中川「それは種々の原因があって一口に申されません...
村井弦斎 「食道楽」
...大きな切(きれ)を箸で折り曲げて一口に頬張る...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...一口に言うなれば...
森於菟 「オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク」
...一口に迷宮事件というけれども...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
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