...右へ折れてけば宜い」マドロスパイプはすぐ左の方に折れている横町に指をさした...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...マドロス氏あたりを引具(ひきぐ)して来るのが賢明ではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...このことを語り出でたマドロス君の言い分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...路傍へ寝かしておくマドロスのことが気になるからではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスの帰って来た模様はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは何ですか」「あれはマドロスさんよ」「マドロスさんというのは?」「マドロスさんは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夜のうちにあのマドロスさんを盗み出してしまうんですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...というのは、今、あのマドロスが、村民の無頼漢の手に捕われている、そうして天神山へ連れて行かれて、今日明日のうちに焼き殺してしまうが、どうだいという、かけ合いがあったとか、なかったとか聞いていたが、それが本当であったか...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつか知らずマドロス君に持って行かれてしまっています...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスは一向その辺の遠慮心を喪失してしまったものと見え...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしも喧囂を極めたマドロス騒動の一幕にも...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスの奴を追いかけてみてえと思って...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロスとしてあたりまえの働きとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ああ、もう日が暮れるじゃないの、また今晩もこんなところで――ああ、わたし、いや、いや、誰か迎えに来て下さい、茂ちゃん――七兵衛おやじだといいけれど、あの人はいないし、田山先生だとなおいいけれど、あの先生も旅に出てしまった、誰か探しに来て下さい」十五自暴(やけ)をまる出しに、娘の調子が少しずつ声高(こわだか)になって行くのに狼狽したマドロスは、「オ嬢サン、大キナ声ヲシテハイケナイデス」「だって――今晩もまたこんなところで夜を明かさなけりゃならないとすれば、わたし、もうたまらない」「モウ少シノ辛抱デス、日本ノ唄(うた)ニモ、オ前トナラバドコマデモ……トイウ唄アルデス」「いやよ、マドロスさん、わたしはお前さんと苦労をするために、無名丸から逃げ出したのじゃなくってよ、お前さんが、あの大きな黒船に乗せて、御殿のようなキャビンの中で、王様のように扱われて、そうして異国の土地へ着けば、町々はみんな御殿のようで、金銀は有り余り、珍しい器械道具が揃(そろ)っていて、人間はみんな親切で、何から何まで結構ずくめの外国へ連れて行ってあげるなんて言うから、ついその気になってしまったの...
中里介山 「大菩薩峠」
...このウスノロのマドロスの生国は何国の者だかわかっていないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「拙者は、田山白雲先生から頼まれまして、二人の人を送ってまいりました」「それはそれは、御苦労さまでございます、どうぞ、それからお上りくださいませ」無名丸の方でも、篝(かがり)を焚き、梯子を投げかけてくれたものですから、その時バッテイラの舳先にいた短身長剣の男が、櫓(ろ)を控えてテレきっているマドロスを促して、「マドロス君――君さきに上り給え、そうだ、萌(もゆる)さん――君、マドロス君、萌さんをおぶって上り給え」「キマリ悪イデス」マドロスが、いやに尻込みするのを、短身長剣が、「きまりがいいも悪いもない、君、そのままで萌さんをおぶって、早く上り給え」「デハ――もゆるサン……」マドロスが無恰好の背中を向けると、毛布を頭からすっぽりかぶったままの兵部の娘を、短身長剣が押しつけるようにして、マドロスの背中にたけると、やむことなく、それをおぶい、それにおぶさって、二人はまずバッテイラから本船に乗り移る...
中里介山 「大菩薩峠」
...マドロス・パイプを磨いて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...皆マドロスばかりで...
森鴎外 「独身」
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