...それが一日々々と暖くなり、そして十日目の朝、ポートホールから外を見ると、これは何と青々とした半島が目の前にあったことだろう!緑の丘、ヒビスカスの花、小鳥、椰子の葉をバサバサいわせる風、ワイキキの浜での水泳...
石川欣一 「山を思う」
...「あそこにノリヒビがあるでしょう...
梅崎春生 「狂い凧」
...鹿の肩骨を燒いてヒビの入り方によつて占なうのを重んじ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...・握りしめるその手のヒビだらけ暮れて寒い土を掘る寒い人けふも出来そこなひの飯で寒い一月廿八日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...・こゝに住みなれてヒビアカギレ・つゝましう存らへてあたゝかい飯・豆腐屋の笛で夕餉にする日の落ちる方へ尿してゐる馬酔木居を訪ねてビールの御馳走になる...
種田山頭火 「行乞記」
...――長崎の句として・ならんであるくに石だゝみすべるほどの雨(途上)(だん/″\すべるやうな危険を持つてきた!)□・冬曇の大釜の罅(ヒビ)(崇福寺)□・寺から寺へ蔦かづら(寺町)□・逢うてチヤンポン食べきれない(十返花君に)□・すつかり剥げて布袋は笑ひつゞけてゐる(福済寺)□・冬雨の石階をのぼるサンタマリヤ(大浦天主堂)二月五日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...だから肉体労働をしたことのない私の手はヒビだらけだ...
種田山頭火 「私の生活」
...宛(あたか)も部厚い眼鏡そのものに入つたヒビ割れのやうに見えた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...芝生とヒビスカスの花とに囲まれた・暗緑色の木造二階建...
中島敦 「光と風と夢」
...一度ヒビの入つた三吉の心は...
中村地平 「悪夢」
...その上に持參が千兩」「いづれはヒビの入つた娘だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蓮根が出来て最早(もはや)掘ったらよい時分には泥がヒビ割れる程に水を排除せば蓮根はよく固まります...
牧野富太郎 「植物記」
...「……」黙って和尚様はところどころヒビの入っている大きなお茶碗をヌイと差し出された...
正岡容 「小説 圓朝」
...アメリカ的楽天性に入ったヒビに対する膏薬なのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……ヒビやアカギレだらず……年中...
三好十郎 「おりき」
...尤(もっと)もらしくしてしかも取留めもないニホヒとかヒビキとかいう説法が繁昌するに至った...
柳田国男 「木綿以前の事」
...爆撃でヒビのイツた病室の天井を睨み乍ら寝苦しい夜つれ/″\に考えた事...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...馴れぬ業にヒビあかぎれとなった両手を口へ当てハーと息を吹きかけていた...
吉川英治 「剣難女難」
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