...ドン底から節が抜けたものらしい...
泉鏡花 「歌行燈」
...一時は朝夕にも差支(さしつか)えて幼き弟妹が餓(うえ)に泣くほどのドン底に落ちた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...失意のドン底に昼といわず夜といわず喘ぎつづけていた鼠谷仙四郎は何処へともなく姿を晦(くら)ましてしまった...
海野十三 「火葬国風景」
...人間が生きている! と腹のドン底から動かされたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...モーツァルトはしばしば窮乏のドン底に追いやられ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ドン底に顛落(てんらく)したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...江戸を恐怖のドン底に投げ込まうとするのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドン底に落ちてゐるといふ悲哀が襲ふ...
三島霜川 「昔の女」
...安値のドン底からやや浮き上り...
山本笑月 「明治世相百話」
...又は物質的の生活の安定をドン底まで保証していた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...あの時の通りの吐気が腸(はらわた)のドン底から湧き起って来るのをジッと我慢した...
夢野久作 「戦場」
...颱風(たいふう)……その魘(おび)え切った霊魂のドン底に纔(わず)かに生き残っている人間らしい感情までも...
夢野久作 「戦場」
...そのドン底に恐れ藻掻(もが)いている昆虫のような人間性――在るか無いかわからない良心を絶大の恐怖に暴露して行く...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...そいつを応用して動植物の脂肪や油をドン底まで分析し...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...奥のドン底に一つの秘密室を作って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...全世界のキチガイ地獄をドン底から顛覆...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...今夜こそ彼女(あいつ)の希望をドン底までタタキ潰してくれる...
夢野久作 「二重心臓」
...或は能をドン底から理解される事になりはしまいかと思う...
夢野久作 「能とは何か」
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