...シネマスコープを見たが...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...芥川の家で大勢とシネマのなかの生前の芥川を見た...
小穴隆一 「二つの繪」
...Aは昨夜(ゆうべ)ギンザ・シネマへいったので今日寝坊してしまったのです...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...……晴れると暑い牛の乳房もたらり・やたらにてふちよがとんでくる梅雨晴れ・降りつづける水音が身のまはり・身のまはりは草だらけマイナスだらけ・いちにち風ふく風を聴きをり「製材所とシネマ」新生の記×ぐうたら手記薊には薊の花が咲く...
種田山頭火 「其中日記」
...別れてからシネマ見物...
種田山頭火 「其中日記」
...夕方からいつしよに街へ出かけてシネマを観た(トーキーでないので...
種田山頭火 「其中日記」
...この人にはおそらくはなはだ珍しかったであろうと思われる風貌(ふうぼう)を彼一流のシネマの目で観察していたことであろう...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...活動の好きな彼女はシネマ・パレスへは大抵欠かさず行くので...
徳田秋声 「仮装人物」
...シネマ・パレスで「闇(やみ)の光」の映画を見て来たというのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...俺が今湯銭をこしらえて来るから――」そのままシネマG館の角を曲がって...
橋本五郎 「地図にない街」
...「槇はあの女を連れてよく野球やシネマに出かけて行つたのだ...
堀辰雄 「不器用な天使」
...シネマ・パレス...
堀辰雄 「不器用な天使」
...一度び夕べの帷が降りると、街々には一斉に光りの渦が溢る、かのニューヨークのブロウドウエイもものかはのきらびやかさだ、タクシーの洪水、全市一円の看板がかかげてゐるが、先方から車を止めて寄り添ひ、五十銭で行かう、三人でも五人でも、この界わいなれば半円で行かう――だから、誰でも乗る、それ、シネマへ、それ、ダンス・ホールへ、それ、タバンへ――ジヤズの渦巻――急テンポ――恋も、喧嘩も、乱痴気騒ぎも、ただ色とりどりの火花と散つて、ナンセンス! シュル・レアリズム! エロティシズム!フオウビズム! エピキュリズム! ロマンティシズム!ネオ! ネオ! ネオ!……と矢つぎばやに綺麗な花火が挙るが、何方を向いて「玉や! 鍵や!」といふやうな讚辞を放つて好いか、考へる暇などない、芸術とか、文学とか、観照とか! 口にするだけ野暮の骨頂らしい、芸術もへつたくれもあつたものぢやない! エロスのカクテル、抱擁、馬鹿噺、接吻、目茶苦茶踊り――で、パッパッと目の先を刺激して瞬時瞬時を過して行けば、理窟はいらない、それならそれで誠にそれは面白い、何たる朗らかさぞや! また空麗かに晴れ渡つた日曜日には、貴族も平民も一斉に競技場を目がけて手に汗握つて押し寄せる、ドッとばかりに歓呼の声を張りあげて人生の苦を忘れる、何たる壮絶! ――あの大地震の禍は転じて、この素晴しい発展振り、万歳! ――この目醒しい風景の転化だけでも、まことに夢のやうである、それに伴れて、人の生活も心的状態も目醒しい転化をしてゐるであらう、そこには当然真のネオ・アートが発生すべきである、曰、新興芸術派! S君、君の質問の出発点は其処にあるのかね?」D「遠く自然主義時代に客観描写の筆を練磨した学生が、全く同じ筆を執つて単に社会状態の一区劃を根気強く報道した文章が、新たに、或ひはエロ派、或ひは階級争闘派と称ばれて、その材料の如何のみに依つて、ネオ! と目され、洛陽の文壇を席捲してゐる現象に就いて、感ずるところを述べよ! とでも云ふのかね、S君?」W「エロ……では、僕は此間実に参つた...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...栄さん夫婦とシネマを見たことをすこしお喋りいたしましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜シネマを見た...
山本周五郎 「青べか日記」
...シネマで見たことがある...
山本周五郎 「青べか日記」
...十五夜の月はシネマの上にあり子供たちも子供たちだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...シネマを見馴れた少年はお医者と間違へる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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