...と云ふわけは、全體、この老人などをこの席へ招待したのは川崎の不注意であつて、酷(こく)に云へば、仲間を侮辱したのだと思はれてゐる矢さきに、禿安はどう感づいたのか、例の小樽新報の孤雲がまだ歌ひ出さないで、「アオウ、アオウ」を頻りに繰り返してゐる最中、片ツ端から細君持ちを説きつけて、自分と共に早く歸るやうにしてしまつたのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...(二葉亭は『倫敦(ロンドン)タイムス』『ノーウ・オウレーミヤ』『モスコー・ウェドモスチ』等の英露及び支那日本の外字新聞数十種に常に眼を晒(さ)らしていた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...ヘルフオウドは真つ先きに首を掉(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...私もまた難しい容儀を整えながら燕麦粥(オウトミル)を啜り...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...オウルド・ビル、つまり年老いた前独帝ウィリアムだ!――にうまく会えるかどうかは、ただ運命が私達のうえに微笑(ほほえ)むか否かによってのみ決するのだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...「オウ、これは子爵じゃないか」鶴嘴(つるはし)を叩き付けられて、石畳の上に倒れた子爵を助け起して、筒井知丸は大袈裟(おおげさ)な声を出します...
野村胡堂 「古城の真昼」
...ジャン・オウスマン又はジョン・ハッチソンといって...
久生十蘭 「魔都」
...皇太后のマリア・フェオドロオウナは息子を嫁の制圧から救いだそうと...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...第二部 皇女の告白巴里のオウスマン通りの小さな本屋で働きながら...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...これこそ彼に道を教えてくれる筈の「老人(オウルド・ワン)」にちがいないと思いました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...オウオソ町の 406 East Comstock st. というのに住んでいる...
牧逸馬 「双面獣」
...少将は、桑港、オウクランド、聖マテオ附近一帯の第九連隊区長官だった...
牧逸馬 「土から手が」
...じつはこのサクラン坊をオウトウと呼ぶのは無論間違っている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この肉阜(にくふ)が着(つ)いている種子はクサノオウ...
牧野富太郎 「植物知識」
...オウイン氏は思うに真の博愛家であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ウッ!井上 オウ!(こうなれば敵しないと見て取って...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...(オウィディウス)(a)そのような報いをうけるのは何かほかの物であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...バルザック像にオウギュスト・ロダンを表現しようとなすったのです...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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