...物その物の内面的実質までもその気持ちを如実に出すの妙があるのです...
上村松園 「日本画と線」
...実は眉ほど目や口以上にもっと内面の情感を如実に表現するものはない...
上村松園 「眉の記」
...世間といふものがどんなに意地悪いかを如実に見せつけられたゞけだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...吾れは唯(たゞ)自ら見得せる所を如実に語り出(い)づべきのみ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...敵の証言が味方のそれよりもかえって当人の美点を如実に宣明することもしばしばあるのである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...今でもおはぐろのにおいを如実に思い出すことができる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...思想そのものの独自な姿を如実に示すものだというのである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...女の言うことを如実に証明しているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...即ち作者が「面白いから面白い」ことを如実に現したいといふ態度である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...地球の力を如実に示すこの新火山にして初めて感ぜられる気持なのであろう...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...作家のサブジェクチウィチー即ち主観に摂取し得た現実の真味を如実に再現するものである...
二葉亭四迷 「平凡」
...四囲の情況と与えられた事実を材料に此の犯罪の行程を如実に組立直す(リコンストラクト)べく推理し想像することである――被害者ドロシイ・シュナイダアは...
牧逸馬 「双面獣」
...先生の孝養の並々でなかったことを如実に物語るものはこの感謝状でなければならぬ...
武者金吉 「地震なまず」
...古作品はこの真理を如実に示してくれる...
柳宗悦 「工藝の道」
...かえって無銘品の中に多いことを如実に立証するものでした...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...永久に説明出来ない現象が存在する事を如実に証拠立て得る事になるという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...死の危機へ近づいている様子を如実(にょじつ)に聞いても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人間の自然性を如実に写す点においてはシェクスピイアにさえも比肩し得るといわれる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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