...どうも買う勇気は出ない」(阪神夜店歩き)と云うその告白が猿股についての彼が関心を如実にあらわして居る...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...物その物の内面的実質までもその気持ちを如実に出すの妙があるのです...
上村松園 「日本画と線」
...純一無垢な自然の欲望の止みがたさを如実に歌つてゐるものは...
薄田泣菫 「独楽園」
...彼のえらさを如実に估価(こか)するには...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...敵の証言が味方のそれよりもかえって当人の美点を如実に宣明することもしばしばあるのである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...なかんずく速須佐之男命(はやすさのおのみこと)に関する記事の中には火山現象を如実に連想させるものがはなはだ多い...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...その場その場の同居人の気持ちを如実に表すものとだけはわかるが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...文章の恐ろしさを如実に示しているような気がするのである...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...物質とエネルギーとの転換を如実に示した...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...能界の混沌状態を如実に暴露してゐるものと言はなければならぬ...
野上豊一郎 「演出」
...この半蓋馬車(ブリーチカ)の恰好を如実に読者諸子に描写して御覧に入れることの出来ないのは甚だ残念である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...先生の孝養の並々でなかったことを如実に物語るものはこの感謝状でなければならぬ...
武者金吉 「地震なまず」
...当時の法官採用試験の実状を如実に物語っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このことを如実に語る...
柳宗悦 「雑器の美」
...……自分の実家の裕福な事を如実に証明し...
夢野久作 「少女地獄」
...作り上げて行く「細胞の記憶力」の大作用を如実に首肯されると同時に……何が胎児をそうさせたか……という「胎児の夢」の存在に関する疑問の数々も...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又は……これから舞いはじめる……とか……これから狂う……とか……これが私の誇りである……境界である……悲しみである……喜びである……とか……ここが大切な処である……とか……これから曲の気分がかわる……とか……これで一段落である……とかいう心を如実に見せ...
夢野久作 「能とは何か」
...死の危機へ近づいている様子を如実(にょじつ)に聞いても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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