...あれからわしはお前の家には一度もよう行かずにいるんだ」そういった倉地の返事にはいかにもわだかまりがなかった...
有島武郎 「或る女」
...ふたたびひとつのわだかまりとして...
梅崎春生 「Sの背中」
...が、いまはこの白夜の暗黒を点綴して、船にちかくあるいは遠く、わだかまり、伸び上り、寝そべり、ささやき合い、忍び笑いし、争ってうしろへ流れてゆく島・島・島の連続だけだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...こゝろの中のわだかまりがいっときに晴れるのでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...まるで人ごとのようにわだかまりのないようすで...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そして何のわだかまりもなく彼女のことを想い耽っていると...
豊島与志雄 「反抗」
...少しもわだかまりのない愛撫を示した...
豊島与志雄 「理想の女」
...わだかまりのないこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹にわだかまりがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...男の顔は明るくてわだかまりもなさそうであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あれはもちろんわだかまりのない骨折りなんかではなくて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...わだかまりがあるな?と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わだかまりのないおかしさを感じた...
水上滝太郎 「果樹」
...こんな風に心にわだかまりのない話し振をした事はなかった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...黒雲がわだかまり...
吉川英治 「三国志」
...主将の義貞にいささかなわだかまりがあってもいけないと考え...
吉川英治 「私本太平記」
...末(すえ)たのもしい御曹子(おんぞうし)じゃ……」みじんのわだかまりもなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...どんなわだかまりがあろうと...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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