...君戀ひわたる貴人(あてびと)が...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「ソネット」
...東風の地に吹きわたる所の路はいずこぞや」とある...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この広いガランとした邸はいよいよ浸みわたるようなもの寂しさを加えていった...
海野十三 「蠅男」
...長時間にわたる奮闘の疲れが急にでてきて...
海野十三 「四次元漂流」
...何十日間かにわたる大逆風の暴風と濃霧圏! 万に一つの例外もなく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...・山はひつそり暮れそめた霧のたちのぼる・サイレンながう鳴りわたる今日のをはりの・病みて一人の朝となり夕となる青葉・雑草咲くや捨つべきものは捨てゝしまうて・草や木や死にそこなうたわたしなれども・五月の空の晴れて風吹く人間はなやむ五月九日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...清涼な空気が肺臓に浸みわたるやうな気がしました...
永井荷風 「畦道」
...犬(いぬ)の声(こゑ)ふけわたる闇の夜をさびしければや犬吠ゆる...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...食卓ぢゆうに響きわたるやうな歯音を立てながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...レイストリア国の首都マントゥアでは一カ月間にわたる葬列と儀式が皇帝にふさわしく整えられた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...「諸君のあらゆる想像に任せる!」「凡そ一時間にわたる息苦しい場面の後に……尤も彼女はその間...
牧野信一 「まぼろし」
...調剤にわたる記録で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...悠二郎は高い空をわたる風の音でも聞くような...
山本周五郎 「桑の木物語」
...やがてそれは館の庭にある竹叢(たかむら)に風のわたる音だということがわかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...神戸市を中心に綾部から丹波の山間などにわたる一巡を思い立ったわけだった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...また、袈裟(けさ)の良人(おっと)、渡(わたる)は、人の忌(い)む凶相の名馬を飼って、仁和寺(にんなじ)の行幸(みゆき)競馬に一瞬の功を夢み、ひとり則清は、沈吟黙想、交(まじ)わりつつ、心、交わりきれぬ孤友だった――...
吉川英治 「随筆 新平家」
...必ずや息子――熟練した心理学者であり私の症例全体にわたる最も完全かつ共感的な知識の持ち主――がまず第一の審判となることであろう...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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