...わずかなしかも浅い睡眠には過ぎなかったけれども葉子の頭は暁前(まえ)の冷えを感じて冴(さ)え冴(ざ)えと澄んでいた...
有島武郎 「或る女」
...ふたたびこの劇場のわずかな場所が人々に占(し)められたのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...トーキーになつてからはわずかな語数のせりふでもまちがえて何べんとなくやりなおさねばならなかつた...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...両側の家々からわずかな明かりが見える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...わずかな定期収入をもってる者や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...外套も帽子もないずんぐり男が斜めにさしこむわずかな月光のなかに...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...ほんのわずかな部屋...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...わずかな作品だけを残し...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...またこの種の耕作をする時には平年にはわずかな土地で一家を支える食物を得られるという事情は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...このわずかな時日のうちにも美が新しく加わったかと右近の目に見えるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わずかな透き間からのぞく女房なども...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そもそもあのわずかな高価な貴族的な品物の...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...わずかな年月でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとわずかな日数で総工事が成りましょう」「いや...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかな遑(いとま)でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかな間(ま)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...あれもわずかな史拠を敷衍(ふえん)したのでつまりは私の正成観が主なのである...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...わずかな野辺(のべ)の送り人にまもられて...
吉川英治 「源頼朝」
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