...涙を流して弾じていわく...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...地球の引力がよわくなったんだ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...その文句に耳を傾けていますと、それ人間のさかいを聞けば、閻浮(えんぶ)の衆生は命不定(みょうふじょう)なりとは申せども、成人するまで親に添う人の子多く候ものを、如何なる宿執の報いに依って、我等三歳の時父には生きての別れ、母には死しての別れとなりぬらん、今は早や頼む方なくなり果てゝ迷いの心は晴るゝ日もなく、思いの煙は胸を焦がし、悲しみの涙乾く間もなし、我が身のようなる人しあらば、憂いの道を語り慰むすべもあるべきに、まどろむ隙もなき程に夢にだにも逢い奉らず、身に添うものはあるかなきかのかげろうばかり、僅か三日を過したるだに思いは千年萬年を暮らすに似たり、ましてや行く末の悲しきことはいかばかりぞや、露の命、幾秋をか保つべきとも覚え候わず、かように孤児となり果てんよりは、たゞ願わくは、我等二人をあわれみ給い母諸共に一つ蓮のうてなに迎え給え、と、そう書いてある後に、こざかしくも年号や日附までも記して、奥に下のような歌が添えてあるのです...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...木(き)の枠(わく)を篩(ふる)ってはさっと掬(すく)い上げている...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...惑溺(わくでき)するということは理想がないからです...
田山花袋 「田舎教師」
...それはごく外面的でそして輪廓的(りんくわくてき)である...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...また鼻の下と上脣(うわくちびる)との間のごく目につきやすい間隔のうちには...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或る人いわく、「かくのごとく人民不実の悪例のみを挙ぐれば際限もなきことなれども、悉皆(しっかい)然るにもあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...わくわくしていたことだろうと思われます...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...わくをなしている捲毛(まきげ)の金いろの黒味と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...どんなことをいい出したらよろしいやら――わくわくと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いわく、〈会稽余姚(かいけいよよう)の人銭祐(せんゆう)、夜屋後に出で、虎の取るところと為(な)る、十八日すなわち自ら還り、説くに虎初め取る時、一官府に至り、一人几に憑(よ)るを見る、形貌壮偉、侍従四十人、いいて曰く、われ汝をして数術の法を知らしめんと欲すと、留まること十五日、昼夜諸の要術を語る、祐法を受け畢(おわ)り、人をして送り出ださしめ、家に還るを得、大いに卜占を知り、幽にして験せざるなく年を経てすなわち死し、異苑を出づ〉と...
南方熊楠 「十二支考」
...『正法念処経』にいわく...
南方熊楠 「十二支考」
...どうかお赦(ゆる)しをねがいます」ホモイはうれしさにわくわくしました...
宮沢賢治 「貝の火」
...飛行自在のクロあるにまかせて、かれは、燃えさかる人穴城(ひとあなじょう)をあとに、ひさしぶりで、京都の鞍馬山(くらまやま)のおくへ飛んでかえり、お師匠(ししょう)さまの果心居士(かしんこじ)にあって、得意のちくいちを物語ろうと思ったところが、荘園(そうえん)の庵(いおり)はがらん洞(どう)で、ただ壁に、一枚の紙片(かみきれ)が貼(は)ってあり、まさしく居士の筆で、いわく、竹童よ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ねがわくば足下に託し...
吉川英治 「新書太閤記」
...愛縄堂(あいじょうどう)の捕縄供養(とりなわくよう)の時に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...あるいは恋愛の場面などに描かれた蠱惑的(こわくてき)な女の描き方である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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