...そして茶をわかすからといって立った...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...肉をおどらせ血をわかす...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...あれこれ考えながらお座敷を掃(は)いて、それから、お風呂をわかす...
太宰治 「女生徒」
...その傍(そば)にはまだ五六人の仲間がいて潰した皮粕(かわかす)を円(まる)めて笊(ざる)の中へ入れたり...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...玉若酎(わかす)神社の方へ行くのとは全く違つた方向に次第に海の狭められて行つてゐるのをかれ等は見た...
田山録弥 「モウタアの輪」
...すぐに風呂をわかすように言いつけた...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...青春はすぐに目の涙をかわかす...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小石川春日町(こいしかわかすがまち)から柳町(やなぎちょう)指(さす)ヶ谷(や)町(ちょう)へかけての低地から...
永井荷風 「日和下駄」
...一度わかした鉄びんを二度わかすことになるばかりではなく...
羽仁もと子 「女中訓」
...七輪にやかんをかけて湯をわかす...
林芙美子 「新版 放浪記」
...かわかすのでした...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...自然と確からしさのみが与え得る興味を心にわかすことは出来ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わたしはかれが朝飯(あさはん)のお湯をわかすところを見ながら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...(せい子が湯をわかすためにシチリンで燃しつけた火がけむって...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...「それこそ弘法様が臍(へそ)で茶をわかすだろう...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼らは玉若酢明神(たまわかすみょうじん)のまえに揃って祈誓(きせい)をこめ...
吉川英治 「私本太平記」
...寺では夕方になると風呂をわかすとか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ゆきゆけどいまだ迫らぬこの谷の峡間(はざま)の紅葉時過ぎにけりこの谷の峡間を広み見えてをる四方の峰々冬寂びにけり岩山のいただきかけてあらはなる冬のすがたぞ親しかりける泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裏なつかしきかなとろとろと榾火(ほだび)燃えつつわが寒き草鞋の泥の乾き来るなり居酒屋の榾火のけむり出でてゆく軒端に冬の山晴れて見ゆとある居酒屋で梓山村に帰りがけの爺さんと一緒になり...
若山牧水 「木枯紀行」
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