...後頭(うしろ)にだけ少し髪(け)の残つてゐる滑かな頭をつるりと撫でて見せた...
石川啄木 「道」
...目球(めだま)をつるりだ...
泉鏡花 「婦系図」
...まがった鼻と白いひげとをいっしょにつるりとなでながら...
海野十三 「海底大陸」
...あわや腕の間からするりと落しそうになったくらいであった...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...院長(いんちょう)の方(ほう)へくるりと背(せ)を向(む)けて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...そこからぐるりを見まわしながら...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...するりとその上体をすべらせて座席の下に身を隠した...
高見順 「いやな感じ」
...瑠璃珊瑚(るりさんご)を鏤(ちりば)めた金冠の重さに得堪えぬなよやかな体を...
谷崎潤一郎 「刺青」
...四阿(あずまや)のまん中には木製の緑色のテーブルが地面へ掘っ立てになっていて、そのぐるりを、同じく緑色の床几(しょうぎ)が取り囲んでいたが、それにはまだ腰かけることができた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其(そ)の切(き)り端(はし)は其(そ)の翌朝(よくあさ)各自(かくじ)が自分(じぶん)の田畑(たはた)をぐるりと廻(まは)つては菽(まめ)や稻(いね)の穗(ほ)や其(そ)の他(た)の作物(さくもつ)を佛(ほとけ)へ供(そな)へるのであるが...
長塚節 「土」
...今度はぐるりと寝返りをして障子(しょうじ)の方を向いた...
夏目漱石 「門」
...わたしはぐるりと廻って新橋のたもとへ出た...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...それはぬるりと――そんな気がした――指先に触れた...
本庄陸男 「石狩川」
...ほんとにそれが物の蒼いかげで、とき子がその場所からどけば、かげだけはそこに止って、するりと白く、彼女の顔が抜けて来られるものならば...
「今朝の雪」
...紺瑠璃(こんるり)などの宝石の壺(つぼ)へ薬を詰めた幾個かを藤(ふじ)や桜の枝につけた物と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「だめ、そんなにおちびさんをいじめないの、お鍋へ落ちるわよ、るりさん、火傷(やけど)したらどうするの、ちゃんと肩にとまって」二人分の用意が出来ると、岩を中に、半之助と向きあって坐った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...するりと階下(した)へ抜けてしまう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ぐるりと動かして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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