...やがて馬場(ばば)を八分目ほど廻った頃を計(はか)って手綱をゆるめると馬は思い存分頸(くび)を延ばしてずんずんおくれた馬から抜き出した...
有島武郎 「カインの末裔」
...まだまだそんなことで手をゆるめるつもりはありませんでした...
海野十三 「怪塔王」
...スピードをゆるめる仕掛がついているらしい...
海野十三 「火星兵団」
...速力をウンとゆるめる場所があります...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...速力をゆるめるにつれて...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...組み伏せた手を俺がゆるめると...
高見順 「いやな感じ」
...すこし歩をゆるめるであろう...
太宰治 「葉」
...追っかけると、また逃げだしたが、足をゆるめると、また足をゆるめて顧眄ったが、そのうちに一本杉の方面へ姿を消して往った...
田中貢太郎 「虎杖採り」
...すこしも速力をゆるめることなしにその難所を突破してコンダミンの湾を失望させた...
谷譲次 「踊る地平線」
...机に向っていてもふと気をゆるめると...
豊島与志雄 「生あらば」
...その注目をゆるめることなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その間ちっとも力をゆるめることは出来ないし...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...警戒しながら速力をゆるめると...
火野葦平 「糞尿譚」
...歩く足をゆるめるとそれが紫の糸の通って居る絹針だと云う事とその先に一寸曇って血のついて居るのが分った...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...酔って心をゆるめるがよい」などと勧めているものさえある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり眠気がさしてきて彼が握った指をゆるめると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「発車しようぜ」そして制動機をがらがらとゆるめるのだが...
山本周五郎 「季節のない街」
...少年は思わず握った手をゆるめる...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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