...老いさらばえてやつれたりといっても...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...雪子はやつれた顔を道夫に向けて...
海野十三 「四次元漂流」
...いいふらしています」正造のやつれた顔は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...」ビイチヤアは病みやつれた顔に青白い微笑を浮べながらいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...此の顏容(かほかたち)のやつれたるにて御推量下されたし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...T君の山男のような蓬髪(ほうはつ)としわくちゃによごれやつれた開襟(かいきん)シャツの勇ましいいで立ちを...
寺田寅彦 「小浅間」
...そのやつれた顔に鋭い眼光を光らせる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...彼のやつれた表情と不健康そうな顔色とは...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...着流し散髪(ざんぱつ)の男がいかにも思いやつれた風(ふう)で足許(あしもと)危(あやう)く歩み出る...
永井荷風 「すみだ川」
...お雪ちゃんはやつれた面に乱れた髪を少しかき上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...戀びとよ私の部屋のまくらべに坐るをとめよお前はそこになにを見るのかわたしについてなにを見るのかこの私のやつれたからだ 思想の過去に殘した影を見てゐるのか戀びとよすえた菊のにほひを嗅ぐやうに私は嗅ぐ お前のあやしい情熱を その青ざめた信仰をよし二人からだをひとつにしこのあたたかみあるものの上にしも お前の白い手をあてて 手をあてて...
萩原朔太郎 「青猫」
...「あのひとは少しやつれたね...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...貧にやつれたれば七つも年の多く見えて...
樋口一葉 「にごりえ」
...病みやつれた六十ばかりの老爺(おやじ)...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...病後のやつれたしかしほっぺたなんかの赤い顔をして目はキラキラ全く星のかけらのように見事に輝いています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私だっても……(羞ずかしいやつれた顔がベソをかきかけている...
三好十郎 「斬られの仙太」
...お初のことやら病気やらで思いやつれた孤独の身が今では種を唯ひとりの頼りに生き永らえているようなものである...
矢田津世子 「神楽坂」
...橋から覗(のぞ)くわたしこそ旅にやつれたわたしこそ……あれ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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