...彼女は、もはや、最初に、両親と争つた時の聡明をきれいに失くして仕舞つたのだ...
伊藤野枝 「惑ひ」
...もはや帰って行けぬ世界であった...
梅崎春生 「桜島」
...しかるに世間にはもはやそれを存じたるものあるやに聞いた...
薄田泣菫 「茶話」
......
高見順 「死の淵より」
...もはや日没ちかく...
太宰治 「八十八夜」
...何を言ってるのかもはや自分にもわからなかったであろう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...美しい娘たちが眠っているのかと思うと……青年ももはや亡く...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...かなた英武のアイアースもはや支ふることを得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...もはや分らないくらいに私の心はなっていた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...もはや江戸時代においては...
中井正一 「美学入門」
...もはや自分の口に何が合ふかも分らなくなつてゐる程に...
中原中也 「よもやまの話」
...もはや一刻のゆうよもない...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...しかしそれはもはや僕らをだまし得ない...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...もはやあまり多くの月日を請け合わなかったのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...もはやどうにも明確には理解しようのないものになり終ったのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...綱宗の逼塞はもはやどうしようもない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...申分(もうしぶん)ないと思っていただけなのだ」今度こそは最早(もはや)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もはやこの辺でお引揚げになっては...
吉川英治 「三国志」
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