...しかし大体僕の母は如何にももの静かな狂人だった...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...けれども、お姫さまは、もの静かな、考え深い娘(むすめ)でした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...七日になりましても未だ御答弁がない」もの静かな口調でまずその不誠意を咎め...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これはもの静かな口数の少い好青年で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...いつもの静かな声で言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いつもの静かな調子で云った...
豊島与志雄 「立枯れ」
...然しそれは、もの静かな秋で、支那第一と解すべきであろうか、或は好晴な日が続く故と解すべきであろうか...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...つまり、もう一方の男は髯面の男よりも大きいわけでなく、ずっと髯は少なかったが、もの静かな、ゆっくりとものを考える男で、身体つきがゆったりとし、顔の幅も広く、頭を垂れたままでいた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その薄暗がりのなかで影のように見えるもの静かな一人の女が...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この部屋の中に何かいる!もの静かな息づかいをしながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...もの静かな気性に適つた所作に耽るのが常で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...表面だけはいかにももの静かな様子を佯っていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...もの静かなる漠々たる明朗さに一切の疑惑と妄迷を呑み込んだ The Lethe(もの忘れ河)となつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...もの静かな旦那のほうを顧みて聞えよがしにこう言った...
正岡容 「寄席」
...いつもの静かな声で...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...一方はもの静かな湖水がそうさせたのかも知れません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...パチというもの静かな烏鷺(うろ)の音が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...嫁にはやさしいもの静かな老人で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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