...その上、蹄(ひづめ)の音と、鳴く声とは、うすい夜の霧をうごかして、ものものしく、四方(あたり)に響き渡つた...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...この日も京橋署の警官がものものしく警戒に来ていて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...學校の廊下には、べたべた推薦のビラが張られて、選擧事務所なども、ものものしく、或るものは校門の下に立つて、登校の生徒ひとりひとりに名刺を手交し、よろしくたのみます、といつて低くお辭儀をして、或るものは、中學校の先輩といふ義理のしがらみに依つて、後輩を威嚇し、饗應、金錢、などといふばかな噂さへ立つた...
太宰治 「校長三代」
...ものものしく暗い...
太宰治 「故郷」
...私の顔はものものしく...
太宰治 「美少女」
...ものものしく気取って...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...ぼくの満足するような処置をとってもらわなくちゃ!」わたしはものものしくフェルフィーチキンのほうへ振り向いて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それがなんとなくものものしく...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ものものしくも、いしくも思いついた姿でやって来た女将は、「今日は平日(ふだん)のあたしじゃあない...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...ものものしくもいかめしい有様であった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ものものしくひろげられている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...銃剣ものものしく...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...張飛などの名がものものしく鳴り響いていますが...
吉川英治 「三国志」
...すてばちの怒号(どごう)ものものしくも名のりをあげた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その任地播州(ばんしゅう)姫路からものものしくも出向いて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...いとものものしく門へ佇み並んだものだった...
吉川英治 「平の将門」
...この三草山の向う側――西の麓にものものしく塁を築いています...
吉川英治 「源頼朝」
...ものものしく妾達の卓子の前で...
吉行エイスケ 「バルザックの寝巻姿」
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