...染まるべからざるものに染つて行く可能性を賦与(ふよ)した自然は? 絶対に自己のものにする事の出来ないものを自己のものとなし得る可能性を賦与した自然は? 満されたる心の飽満から生ずる倦怠(けんたい)...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...その軸も羊三が近頃ぼろ家を自分のものにすることができたなどの悦びの積りだと思はれた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...思ひがけなく自分のものにすることができた...
徳田秋声 「風呂桶」
...哲学の叙述方法を他の諸科学の叙述方法とは可なり異った独特なものにするのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...かく迄人を怖るべく強きものにする力ある宗門には何か自分の全く知らない或る非常な物があるにちがひないと彼は疑ひ出した...
長與善郎 「青銅の基督」
...代助が真珠の指輪を此女に贈(おくり)ものにする時...
夏目漱石 「それから」
...必要以上に売りものにする人への...
野村胡堂 「胡堂百話」
...終には自分のものにする気だったんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうまでして鮨売の型を取ってじぶんのものにする...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...我等の主人公の立場をいよいよ不快なものにする事件が持ちあがっていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いゝものにすることにした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ぐでりんはおかくの前では孫のものにするが好からうといふし...
牧野信一 「月あかり」
...それを自分のものにするかしないかというふうに考えているとすれば...
宮本百合子 「生きるための恋愛」
...一層愛らしい人間的なものにする効果もある...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...自分のもちものにすることが嬉しかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...あれだけ強力な教敵を亡きものにするのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これが価格を合理的なものにする基礎となるのは申すまでもありません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...みずから道化(どうけ)たものにするだけのものに終ろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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