...見(み)る影(かげ)もなくもつれて居(い)ました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...逆上(のぼ)せた耳にもつれかかる...
泉鏡花 「海異記」
...もつれる影、乱れる靴音...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...真暗な空間でもつれあって...
江戸川乱歩 「断崖」
...やっぱり巧みにもつれ合い結び合っていて...
大杉栄 「鎖工場」
...・ふるつくふうふうわたしはなぐさまない(ナ)・ふるつくふうふうお月さんがのぼつた・ふるつくふうふとないてゐる(ふるつくはその鳴声をあらはすふくろうの方言)・照れば鳴いて曇れば鳴いて山羊がいつぴき・てふてふもつれつつ草から空へ(ナ)四月廿二日晴れたり曇つたり...
種田山頭火 「其中日記」
...足がもつれるほど走りつづけて...
壺井栄 「二十四の瞳」
...そして念のためにM―子もつれて...
徳田秋聲 「和解」
...よれつもつれつして行くのが乙じゃなくって...
中里介山 「大菩薩峠」
...藻と章魚の足とがもつれあつてゆら/\となびき出てゐるのを見付けることがある...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...心臓の響きが頭にまで伝わって来る、足がもつれる...
北條民雄 「いのちの初夜」
...邪悪を束ねるもつれた糸巻きの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...懐剣をまともに突き出すようにしていた雪之丞の手先が、ぐうっと、引き上げられると、それに吸い寄せられたように、たっと土を蹴って、薙(な)ぐと見せて、突いて来る相手――長短の剣は、一瞬間、からみ合い、二つの黒い影は、もつれ合った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あきらめのない心わが子のあらんには夏はすずしき軽井沢にもつれゆきひとの子におとらぬ衣をば着せんものこころなき悪文をつづり世過ぎする我のいまは呆じたるごとき日をおくるもみな逝きしものをあきらめかねるなり...
室生犀星 「忘春詩集」
...二つの青白い鬼火がもつれ合って行くのがホンノリと見えたように思いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...――今日こそは飲むべかりけり、と酌(く)みあい、差しあい、泥鰌(どじょう)のように、酔いもつれた...
吉川英治 「平の将門」
...いつまでもつれなく機会をつかませてくれない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お慈悲でござりますっ」もつれて...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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