...もう一方奥へ入ってからその土橋に向うとすると...
泉鏡花 「遺稿」
...珠枝さま――つまり奥さま――ではない方のもう一方――その方のお名前を静枝さまと申上げますが...
海野十三 「三人の双生児」
...もう一方の手で涙を拭く)清蔵さん...
太宰治 「冬の花火」
...もう一方の少年を激怒させた...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...もう一方がうす黄色なのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...もう一方の手を妻の方に差し出しながら...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...もう一方の手でふすまをなでながらあらわれ...
新美南吉 「嘘」
...もう一方の男が言った...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...もう一方のほうがやり...
久生十蘭 「だいこん」
...もう一方の原理も確立されるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もう一方の作家は...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...つい今しがたもう一方の奥に見かけたばかりのと寸分も異(ちが)わない...
堀辰雄 「美しい村」
...私の隣りのテエブルの母娘(おやこ)づれらしい方は、ふたりとも昨日と同じの黒い衣服をつけて、若い女の方は相変らず綺麗に化粧をしていたが、もう一方の、私がきのうは十八九の少女だとばかり思い込んでいた金髪の娘の方は、今朝は光線の具合でか、まるで顔が皺(しわ)だらけで、三十をこしていそうに思えるくらいに老(ふ)けて見えた...
堀辰雄 「旅の絵」
...その道のもう一方の側はどうなっていたのか今はっきり思い出せない...
堀辰雄 「三つの挿話」
...もう一方のものより...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたくしが気づいたようなこともございません」たみはもう一方の手もあげ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...髪のもう一方をそっと撫でた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...赤坂ともう一方の間道を駈けくだして...
吉川英治 「私本太平記」
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