...暗号書をめくる音が...
梅崎春生 「桜島」
...彼のよごれた胸が幽かにときめくのであつた...
太宰治 「陰火」
...舎営の門口(かど)のきらめく歩哨(ほしょう)の銃剣...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...影のなかに物の形がうごめくのを見ながら...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...メルキオルが二人の子供とひそかに目配(めくば)せしてるのを認めた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よろめくくらいに...
直木三十五 「南国太平記」
...湖畔に立って、烟波浩渺(えんぱこうびょう)たる湖面の夜に触れると、そこにまた、この男特有の感傷に堪えられないものがあって、「おい、琵琶を弾(ひ)く、めくらの、お喋(しゃべ)りの坊主やあーい、離れ島にたった一人で残された坊主――無事でいるか、やあい」こう言って、また慌(あわ)ただしく町の方へとって返して、前の如く軽快に、用心深く、深夜をあさってみたが、幾時かの後、町の辻の中央で、ぱったり足をとどめたかと思うと、急に飛び上って、地団駄を踏み、「そうら見ろ、言わねえこっちゃあねえ」果して、果して、米友の睨(にら)みつけた町の大路の真中に、人間が一人、まさに斬られて倒されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの詩人にして学者なるポリシアン19の美しい悲劇「オルフェーオ」(イタリアの最初の自国語の悲劇)の一ページをめくると...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...本綴の譜本が五六冊のっている廻転椅子に席を占めて、燭台の位置を直すと、譜をめくった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ひしめく家人を制して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...なめくじはいつでもハッハハと笑って...
宮沢賢治 「蜘蛛となめくじと狸」
...太鼓を打ち鳴らしてわめくという...
武者金吉 「地震なまず」
...普通の作法におとめください」と注意した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その上に星のいくつかが煌めくのを見つめた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...めくら経文というのは判じ絵のようなもので...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...めくらに新緑を愛(め)ずる風流気はなかろうし...
吉川英治 「私本太平記」
...虹色(にじいろ)に染められた霧の気流がくるめく空に...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのとき車内なんとなく騒(ざわ)めくので...
吉川英治 「随筆 新平家」
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