...母はとんびの持ってくるお茶をいちいち飲みわけて...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...博士の言葉をよくかみわけ...
海野十三 「海底大陸」
...幸ひ弟子にわしの書いたものをよく読みわけるのがあるよつて...
薄田泣菫 「茶話」
...何となく鑑別(みわけ)が出来てほんとうによい作品の前には...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...きのふの酔がまだ残つてゐるつく/\ぼうし・ま昼ふかうして鳴子鳴る・ゆふべの夏草をふみわける音がちかづく・日ざかりあるくはつるんだ虫で八月十六日朝風は秋風だ...
種田山頭火 「行乞記」
...――雑草ふみわけたま/\来れば借金取で微苦笑する外なかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...あの方はこの兄弟はどちらが善人でどちらが悪人だか見別(みわけ)がつかないとおっしゃいましたが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...お前はわしの言うことを汲(く)みわけてくれないのかい」「お前さんの心は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どの筋につながるか見分(みわけ)のつかぬところに変化があって面白い...
夏目漱石 「草枕」
...約束のユウフツの港を距(へだて)ること二十里の手前――そのため彼らは予定した陸行の踏みわけ道をそれだけ多く歩かねばならぬ破目におちた...
本庄陸男 「石狩川」
...人間との心持もまだまだふみわけ入っていないところがあるし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...男はこれを見るとその執拗さと混乱された心をすぐ読みわけた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...鷭だけはみわけがつくようになった...
山本周五郎 「青べか物語」
...――河岸っぷちの後家ということはひと眼でみわけがつくし...
山本周五郎 「契りきぬ」
...八郎右衛門はもうかの女をみわけることさえできなかったのである...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その者どもにやすのかたみわけをして遣(つか)わそうと思うがどうか」「かたじけのう存じます...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その眼はひとの賢愚をすら識別(みわけ)がつかない...
吉川英治 「三国志」
...枯れ草を踏みわけて来る人の大小の鞘(さや)が濡れて見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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