...そして部屋の真中(まんなか)に陣どって...
有島武郎 「碁石を呑んだ八っちゃん」
...ちょうどまん前のたてものだけは...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...しかもまん中をとおって行くほかに海の魔女の領分(りょうぶん)にはいる道はありませんし...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...甘(あまん)じて感情を犠牲とす...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...『痣は背中のまんなかだ...
梅崎春生 「Sの背中」
...警官たちは、たたみ二まいの穴の四方にこしかけて、ピストルをかまえ、まんいち、あやしいやつが、床下にあらわれたら、いつでもピストルがうてるようにして、見はりをつづけました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...虚僞(きよぎ)に對(たい)しては憤懣(ふんまん)を以(もつ)て...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...父の萬年筆をほしがつてゐながらそれを言ひ出せないで、ひとり色々と思ひ惱んだ末、或る晩に床の中で眼をつぶつたまま寢言(ねごと)のふりして、まんねんひつ、まんねんひつ、と隣部屋で客と對談中の父へ低く呼びかけた事があつたけれど、勿論それは父の耳にも心にもはひらなかつたらしい...
太宰治 「思ひ出」
...二十畳間くらいの大きい部屋のまんなかに...
太宰治 「母」
...子供というものがあればこそたいせつな人でござりますが子供が死んでしまいましたらちかごろよくない評判もあるしまだうばざくらというにさえ若すぎるとしだし旁(かたがた)これはややこしいことがおこらぬうちに里へかえってもらった方がというような話になりまして引き取るとか引き取らぬとかいろいろとまたこみ入ったかけ合いがござりましたすえに誰にもきずがつかぬようにえんまんに離籍の件がまとまったのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...みんながまんをして...
林芙美子 「お父さん」
...この嵐は朝までは止まんばい」「徹夜で船を守るんじゃ」暴風雨は勢を増す一方だった...
火野葦平 「花と龍」
...次に享保十九年(1734)刊行の菊岡沾涼(きくおかせんりょう)の『本朝世事談綺(ほんちょうせじだんき)』巻之二には万年草(まんねんそう)...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...よく見るとどの鹿も環のまんなかの方に気がとられているようでした...
宮沢賢治 「鹿踊りのはじまり」
...そこは沖の十万坪とよばれる荒地のちょうどまんなかどころであった...
山本周五郎 「お繁」
...そのまん中の処に掲(だ)してある特種らしい三段抜きの大きな記事が...
夢野久作 「縊死体」
...まんまんたる風をはらんだ呉服船はいま...
吉川英治 「神州天馬侠」
...老公のお好みのまんじゅうをさしあげよう」ひとまず...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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