...疎(まばら)に羊歯(しだ)の葉が芽ぐんでいた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...所まばらに立ち連なった小松は緑をふきかけて...
有島武郎 「或る女」
...掛行燈(かけあんどん)が疎(まばら)に白く...
泉鏡花 「歌行燈」
...まばらな竹の木戸を...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...そこにまばらに柳の緑がなびいていたことを...
田山花袋 「日本橋附近」
...もう何時頃なのか、人通もまばらで、小さなカフェーや小料理屋の中だけが、明るく、而も静かだった...
豊島与志雄 「死の前後」
...客がまばらで、ひっそりしていた...
豊島与志雄 「道化役」
...道にはくすの木のかげがまばらに敷かれ...
永井隆 「この子を残して」
...椴松(とどまつ)と闊葉樹(かつようじゅ)とがまばらに立っている原野がつづいている...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...群集はまばらではあるが三列もしくは五列くらいの厚さで...
夏目漱石 「明暗」
...出(で)て居(い)る人(ひと)で有(あら)うなら恐(おそ)らく島原(しまばら)切(き)つての美人(びじん)...
樋口一葉 「われから」
...政府から島原(しまばら)藩に上地(じょうち)を命じて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼の病室の窓から眺められる南アルプスの山頂には雪が日毎(ひごと)にまばらになって行った...
堀辰雄 「恢復期」
...まばらに拍手する)……ぼくなんぞ...
三好十郎 「その人を知らず」
...星のまばらな空の下を...
矢田津世子 「反逆」
...夏のその時刻は客の数もまばらで...
山川方夫 「十三年」
...まばらな髯(ひげ)のなかで...
吉川英治 「三国志」
...頬髯(ほおひげ)がまばらにのび...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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