...葉子はふと雨樋(あまどい)を伝う雨だれの音を聞いた...
有島武郎 「或る女」
...とまどいをしてみだれ飛んでいた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...その一ばんしまいにとび出した兵たいは、戸まどいをして、ぶくぶくの鼻の穴へとびこんで、もがいていました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...俺はちょっと勝手がちがうようなとまどいさえ覚えさせられた...
高見順 「いやな感じ」
...実にとまどい困惑するばかりである...
太宰治 「如是我聞」
...せっかくの印象を頭の中のどの戸棚(とだな)にしまってよいか全く戸まどいをさせられる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...一つにはその所業がかなり独創的であって相手の伝統的対策を少なくも一時戸まどいをさせた...
寺田寅彦 「時事雑感」
...今度このような研究録を出して大(おおい)に世の惑(まどい)を釈(と)こう」といわれた...
新渡戸稲造 「平民道」
...梯子を掛けた竹の古い雨樋(あまどい)も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...只今(ただいま)の楽しいお団欒(まどい)が...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...ツクツク法師も戸まどいしたようで...
火野葦平 「花と龍」
...戸まどいして女房に憑(つ)いたりなどして阿呆狐めが...
火野葦平 「糞尿譚」
...月経の血が戸惑(とまどい)をして鼻から出ることもあるように...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...玄一郎はずいぶんとまどいをしたものであった...
山本周五郎 「いさましい話」
...とまどいをしたように...
山本周五郎 「桑の木物語」
...強(し)いて訳しますれば今の幻魔術もしくは『堂廻目眩(どうめぐりめぐらみ)』『戸惑面喰(とまどいめんくらい)』という字を当てて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...虚をつかれた戸まどいを...
吉川英治 「私本太平記」
...たがいに奇遇の戸まどいを...
吉川英治 「私本太平記」
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