...ヘロデはいつも玉座の上に憂欝な顔をまともにしたまま...
芥川龍之介 「西方の人」
...それが玉太郎の顔にまともにあたった...
海野十三 「恐竜島」
...まともに苦しもうよ...
太宰治 「或る忠告」
...まともにつき合っておられますか...
太宰治 「黄村先生言行録」
...折から午後の灼熱(しゃくねつ)の太陽がまともに...
太宰治 「走れメロス」
...もし苦悶(くもん)の恐ろしい顔をまともに見たならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はただじっと敬助の顔をまともに眺めた...
豊島与志雄 「蘇生」
...まともに鉄砲を向けられちゃたまりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...入船の白帆をまともに眺めて待っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「落着くところに落着くという結論は、成るようにしか成らぬという論理と同じことなんだ、なりゆき任せに手を拱(きょう)していることができない、落着くべきところに事物を落着かせ、成るべきように国家を成らしめんがためにこそ、我々は身命を顧みず東奔西走しているのだ」「それはまた至極同感である、同感であるというのは、感服という意味ではない、その意見も、要領を得たようで、要領を得ないことは前者と同じである、すなわち、問題は落着くべきところに物を落着かせるという、その落着くべきところはドコなんだ、成るべきように国家を成らしむという、その成らしむる究竟目的というものを、諸君ははっきりと指示ができるのか――」肯定と否定とを同時にして究竟問題を提出した一人の壮士、それを判者面の南条力が、「君たちは定義を先に立てて置いて、弁証を後にするから、それで徒(いたず)らに抽象にはせて、意余りあって情が尽せないことになるのだ、冷静な逐条審議から出直して見給え、当世流行の科学的というやつで……」「なるほど、細目をあげて、しかして大綱に及ぶという帰納論法をとって見る方が、斯様(かよう)な時にはわかりが早いかも知れぬ」「では……」南条が咳(せき)ばらいをして、「いいかい、では、その落着くべきところという命題をまず、とっつかまえて俎(まないた)にのぼす――その落着くべき筋道が幾筋もあるということを、さいぜん北山君が言ったが、単に幾筋もあるではいけない、それでは当世流行の科学的ということにならないから、幾筋なんぞとぼかさずに、五筋なら五筋、六筋なら六筋と明確に数を挙げてもらいたい、これも当世流行の数学的というやつで、つまり、昔の塵劫記(じんこうき)で行くのだ」「そう言われると、そうだなあ、その落着くべき道というのが幾筋あるかなあ」正直な北山は、注文をまともに、あれかこれかと胸算用をはじめて、急には埒(らち)が明かないのを南条が突っこんで、「胸算用はやめて、まず、頭に浮んだ一筋ずつを言って見給え、そうして、一筋ずつ抽(ひ)き出して、抽き尽した後に寄算をしてみれば容易(たやす)くしてくわしい」「君は算者(さんじゃ)だ」北山は、南条の頭のよさに敬服する、南条の頭がいいのではない、自分の頭が鈍に過ぎるのだ、と申しわけたらたらで、勧告された通り、逐条列挙に思考を換え、「まず、今の天下が落着くべき筋道としては――例を挙げてみるのだよ、そこに落着くのが正しいとか、そこに落着きそうだとかいうの判定ではないよ、例を幾つも挙げてみるんだから、これが拙者の希望であり、意見であるように取られては困るよ」「そんな申しわけはせんでもいい、早く第一条を言い給え」「まず、今まで通り徳川の天下に安定するというのが最初の筋道として」「次は」「幕府が政権を朝廷に返し奉る、王政復古の筋道」「次は」「王政復古が成らずして、畏(かしこ)くも建武の古例を繰返すような事態が到来したとして、いや、そうでなくとも、徳川幕府につづく第二第三の幕府が出来るとして見ると」「徳川幕府以外の幕府の成立を予想してみる、なるほど」更に第四条件にうつろうとする時、横合いから口を出し石井権堂というのが、「その科学的とやら数学的とやらいうところを、もう一層細かく、単に徳川幕府以外の幕府が、成立とかなんとかの仮定条件では物足りない、徳川幕府に代る幕府が成立するとすれば、誰が代るか、それをひとつ具体的に言ってみてもらいたいな」「まず、薩摩か」「まず、長州か」「毛利だろう」「島津だろう」この二つは動かない、誰も、それを上下したり、左右にしたりして見ることはするが、それ以外のものを加えて見ようとはしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...まともに押して来る渦の恰好(かっこう)を眺めていた...
夏目漱石 「永日小品」
...まともに坐ることが出来ないのであつた...
原民喜 「小さな村」
...彼らはそれをまともに【外套】とは呼ばないで...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...何か言ふと何うも空々しくなつてまともに相手の顔を眺めるのが苦しかつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...全く世俗的な努力でちょっとまともに見かねます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...真青(まっさお)になった笏の顔をまともに見上げた...
室生犀星 「後の日の童子」
...降りそそぐ氷雨をまともに受けて...
山下利三郎 「流転」
...まともにあたって...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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