...筑波颪のまともに吹きつける玉の井驛に降り立つたことも...
心猿 「荷風翁の發句」
...風はまともに島へむけて吹いている...
海野十三 「恐竜島」
...とても顔を上げて正面(まとも)に見られた図ではありません...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...寝床までまともにうらから夕日青葉からまともな陽となつて青葉へ・これは母子草...
種田山頭火 「其中日記」
...たまに座って眺めるまともな世間も美しいものヨ...
永井隆 「この子を残して」
...それを真面(まとも)に受けるのが米友の米友たる所以(ゆえん)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここへまともに押しかけられた日にゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...始めて相手をまともに見る...
夏目漱石 「虞美人草」
...だけど、姉さんにすれば身は一つさ、子供だって可愛いが、連れ添ってみれば御亭主も可愛いとなったら、君はどうする?」「いくら新しい良人がいいったって、子供は離しませんよ」「それは、まともな事だよ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...私自身だってたいしてまともじゃありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まともに篁の胸を狙いはじめた...
久生十蘭 「地底獣国」
...私はお前のどんな手きびしい攻撃の矢先にもまともに耐えて立っていようと決心した...
堀辰雄 「菜穂子」
...私はあんまり暖炉の火をまともに見つづけていたので...
堀辰雄 「楡の家」
...相当まともに鞭を入れていたようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...やわらかくまともにかれのほうへあげてから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...女らしさが慎ましさを外側から強いるため恋愛もまともに経験せず...
宮本百合子 「新しい船出」
...神様を正面(まとも)に見ることの出来ぬ人が最近次第に増してきました...
矢田津世子 「反逆」
...向うから二枚でとばして来た駕籠とまともに」彼は右手の拳(こぶし)で左の掌(てのひら)をぴしっと叩いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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