...ボーツと顔を打つ暖気(あたたかさ)に又候(またぞろ)思出した様に空腹を感じた...
石川啄木 「病院の窓」
...またぞろ会釈がある...
泉鏡花 「婦系図」
...唯今は、またぞろ、ある宮家に納まるべきものに筆を着けています...
上村松園 「靄の彼方」
...ただまたぞろ四つ目の函が出てくるのではあるまいか! と一同ウンザリして顔を差し伸べたことであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...またぞろ飲みたくなってきたのか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...ひと刻もおかずにまたぞろ本郷の通りを大駈けに駈けて行くもんだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...乙にすました顔をしてまたぞろ〈那覇〉へとってかえす...
久生十蘭 「金狼」
...またぞろ「掘出物」を捜して...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...またぞろその子ば引取ってしまうのは...
三好十郎 「斬られの仙太」
...またぞろ洛陽の陣中...
吉川英治 「三国志」
...「またぞろ、楠木の詭計(きけい)かもしれませぬぞ」さきの隅田、高橋の例もある...
吉川英治 「私本太平記」
...――そのため、まもなく仁木、細川、今川、吉良などの味方を加えるには加えたが、鷺坂のふせぎもならず、またぞろ、駿州の手越河原まで敗退するの余儀ない破目(はめ)になってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...またぞろ尊氏の非運をみるや...
吉川英治 「私本太平記」
...ちょうどそれとおなじように、のんきの洒(しゃ)アな顔をして、またぞろ、裾野へ舞(ま)いもどってきた泣き虫の蛾次郎(がじろう)はばかにいい身分になったような顔をして、あっちこっちを、のこのこと歩いていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...またぞろ時文彬(じぶんぴん)へ迫って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...船を分捕(ぶんど)れ」水陸入り乱れての接戦は小半日に及び、大軍の壁にはばまれた賊の水軍は、またぞろ、快艇(はやぶね)三ぞう、小舟十七、八そう、大船一隻をそこへ捨て、あと数十そうは、影をみだして、水寨の方へ逃げはじめた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...またぞろ静かな温泉(ゆ)の町の平和はおびやかされてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またぞろ、氷の塊りができてきた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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