...けれども、また、その別れが一ヶ月さきに來るにせよ、今、まのあたりであるにせよ、自分らがいよ/\別れてしまふまでは、自分でかの女に對する愛は――然らざれば、かの女に對するこれまでの苦勞した思ひ出は――まだ自分の心に十分殘つてるやうな氣がする...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...また借りに来ればいいじゃないか」時々城介は彼に言った...
梅崎春生 「狂い凧」
...あなたの作品を読んでいる?野村 それがまたどうして女房というものはこんなにも亭主のものを読まないんだ...
江戸川乱歩 「探偵小説このごろ」
...またはパイプまたは石造であった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...また學生諸君の特權でもあるのだ...
太宰治 「諸君の位置」
...また一時間ばかり行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...更にまた骨を無慚につんざけば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また秋子の側から...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...そしてまた、身を隠す兎だの、のがれゆく二十日鼠だの、逃げ出す小鳥だのが、いつも出て来る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...つづいてまた盆蓙(ぼんござ)を引払って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「まあ行きたまえ」とまた甲野さんが云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...私という人間は、また、そうした祖母の教訓をうけながら、利にうとく、空手でものごとをはじめる、赤ン坊のような勇気? 時折自ら苦笑する、『女人芸術』にしてからが、この祖母の諭(いまし)めを服用していたならば、秋風寒しなんて、しなびはしないであろうに――祖母は十九で自己を建設のために遠く出て来た人、私は時代の激しい潮流に押流された江戸人の、残物の、アブクのようなものをうけて生れて来て、文学をよく知らずに、文学でお金をもらうことを覚えた不覚者、そこの相違である...
長谷川時雨 「西川小りん」
...またある人の説に...
福沢諭吉 「教育の目的」
...またもとのようにベッドに横になりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...また牧牛でその名を得ました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この「夕鳥」をまたヨンドリほいともうたい...
柳田国男 「こども風土記」
...また主(しゅ)の仇(あだ)たり...
吉川英治 「新書太閤記」
...これまた時雨堂の方へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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