...苦しみにまさる贖ひはない...
芥川龍之介 「闇中問答」
...幽霊に悩まさる函館発行の『北海新聞』に...
井上円了 「おばけの正体」
...パイナップルの鑵詰(かんづめ)の汁(しる)にまさるものはないという事になった...
太宰治 「正義と微笑」
...秋の夜の糠雨といえば物の湿(し)ける事入梅にもまさるが常とてわたしは画帖や書物の虫を防ぐため煙草盆(たばこぼん)の火を掻(か)き立てて蒼朮(そうじゅつ)を焚(た)き押入から桐(きり)の長箱を取出して三味線をしまった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...身につまさるる悲哀の美感を求めし所以(ゆえん)とす...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...上野の寛永寺にもまさると言われた程です...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私は藁(わら)のうちから育てられました――生みの親にもまさる御恩を受けてをります」「本當の御兩親は?」「存じません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心は王侯(スルタン)の栄華にまさるたのしさ!99おれは有と無の現象(あらわれ)を知った...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...幻よ!110大空に月と日が姿を現わしてこのかた紅(くれない)の美酒(うまざけ)にまさるものはなかった...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...「聞きしにまさるよい土地でござるよ」おのずからそれらの気持がぴったり吻合(ふんごう)した...
本庄陸男 「石狩川」
...秋はきのふたちぬときけど中々にあつさぞまさる麻のさごろもなどとつぶやき候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...いったい何によって我々は凡俗にまさろうとしてまさることができるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その悲哀にもいやまさるほどであるのはなぜであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この点では京都にまさる場所は他にあるまい...
柳宗悦 「京都の朝市」
...ふたたびその場からつれてもどって以前にもまさる孝行をしたという...
柳田国男 「母の手毬歌」
...御在世の日にまさる忠勤を励ましあうこそ...
吉川英治 「新書太閤記」
...生にまさるとも劣らぬ磨墨(するすみ)のほうを遣(つか)わそう」「ありがとう存じます」景季は...
吉川英治 「源頼朝」
...再び以前にまさるどん底へ落ちてしまった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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