...まさかの時はこちらも死ぬつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...国際公法だの仲裁条約だのというはまさかの時には何の役にも立たない空理空文である...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...まさかの時にはほとんど何でも任(まか)すことが出来る男だった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...まさかの用心に握り飯を携帯(もた)ぬ者は無いとの事だ...
関根黙庵 「枯尾花」
...質の研究のできていない鈍刀はいくら光っていても格好がよくできていてもまさかの場合に正宗(まさむね)の代わりにならない...
寺田寅彦 「断水の日」
...こんなこともあった(もっともそれはごくたまさかのことだが)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...季子が男の暴力を想像して、恐怖を交へた好奇の思に驅られ初めたのは、母と共に熊ヶ谷に疎開してゐた頃からのことで、戰後物騷な世間の噂を聞くたび/\、まさかの場合を、或時はいろいろに空想して見ることもあつた...
永井荷風 「或夜」
...まさかの時にはどうかしてくれらアね...
永井荷風 「ひかげの花」
...まさかの用心にはなるかも知れませんがね...
中里介山 「大菩薩峠」
...まさかの時でない時...
中里介山 「大菩薩峠」
...そしてまさかのときの用意に取っておかなければならない程度の金額にすぎなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...たまさかの穂は、葉のうちに隠れて花もかからず、それさえ百分の一というのに、大豆、稗、粟、蕎麦のたぐいは、八月十三日の大霜に逢い、一夜のうちに全滅してしまった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...御身にまさかの間違いがあったらどうしましょう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...娘がまさかの時に用いんとて...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...此稿の首(はじめ)に載せた伊沢美作守政義(みまさかのかみまさよし)が加はつてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊沢美作守政義(みまさかのかみまさよし)の洋行の議をさへ容れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同苗美作守(どうみょうみまさかのかみ)などの一族は...
吉川英治 「新書太閤記」
...何日には何處に出るといふ風の豫定を作つておいて貰ふか毎日行く先々から電報でも打つて貰はぬことにはまさかの時に誠に困るといふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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