...それはまぎれもなく花田中尉であった...
梅崎春生 「日の果て」
...まぎれもなく、あの赤ら顔、あの大髭、あの鷲鼻、まさにケレンコである...
海野十三 「太平洋魔城」
...その奇態の骨の肩先にまぎれもなく...
太宰治 「新釈諸国噺」
...やはりまぎれもない生粋(きっすい)のオランダ人だという事であった...
寺田寅彦 「異郷」
...お梅にまぎれもないということになってしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつかまぎれもない馬と化していたのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...正物にまぎれもなき物と定ったそうでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...身支度をすませて、細道に出ると、向うに、遠火事の炎が映っているように見えるのは、まぎれもなく、たった一度客すじから招かれて行った、新吉原の灯のいろに相違ない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いっぱいで、まぎれもなくて、そのまぎれない純粋さから不思議な美しさの感情へまでつきぬけて行くような、何という寥しさであったろう...
「朝の風」
...見あげたその人のまぎれもない蒼白顏は...
室生犀星 「はるあはれ」
...それはまぎれもなく暗夜の光ともたとえたいものだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まぎれもない色子姿(いろこすがた)のお蝶であります...
吉川英治 「江戸三国志」
...まぎれもない影! やり過ごして四...
吉川英治 「剣難女難」
...まぎれもない司馬懿仲達が...
吉川英治 「三国志」
...まぎれもない時親の筆蹟である...
吉川英治 「私本太平記」
...さけんだのはまぎれもない呂宋兵衛(るそんべえ)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まぎれもなき貴家の臣である...
吉川英治 「新書太閤記」
...まぎれもない小李広花栄(かえい)ではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
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