...まいて手足はさながら深山(みやま)の松檜にまがうて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...「今夜ははあおまんまがうめえぞ」と言って...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...大船団に見まがう夜光虫の大群の光景を想像していた...
梅崎春生 「桜島」
...隊員は身体をすっかり氷とみまがう白装束(しろしょうぞく)でつつんだ...
海野十三 「大空魔艦」
...大空の黒雲かと見まがう煙幕文字...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...まがうようもない渋柿だからである...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...まがうべくもないじゃこうの匂いである...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...魚の形さながらにして金色の花びらとも見まがうこまかき鱗(うろこ)すきまなく並び...
太宰治 「新釈諸国噺」
...壁は日差しに照らされると雪とみまがうほどに真っ白でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...この世に生誕しない子供たちが殆ど天使にまがう姿で青い川岸の花園のなかに蹲っている...
原民喜 「夢と人生」
...オランダ製のシャツに雪と見まがうような真白なエプロンをかけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...黒檀(こくたん)とも見まがうほどでした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...星にもまがうような...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そこにはまがうかたなき漱石の面影をもった一人の若者が佇んでいた...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...まがうかたない女の軟かい頬であり...
宮本百合子 「「女らしさ」とは」
...わかい王さまがうしろをふりかえって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「カエルの王さま」
...それもまがうことのない具体的な形をとる表現なのです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...一見榧(かや)の樹かと見まがう松の間を通り...
横光利一 「旅愁」
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