...ぼんやりと見えるようになっていました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...しばらくは口を利くものもなくぼんやりと顔を見合わせていたが...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...十燭の電灯が隧道の曲り角にぼんやりと光つてゐる...
高村光太郎 「珈琲店より」
...昨夜(ゆうべ)は野宿しちまったんです」ぼんやりと俯(うつむ)いて歩いていましたから...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...暮れるともなくぼんやりと明るい北の白夜――そうすると...
谷譲次 「踊る地平線」
...年をとつてはぼんやりと充ち足りてゐる貌がよい...
種田山頭火 「其中日記」
...皆震えながらぼんやりと立っていた...
豊島与志雄 「公孫樹」
...それが急に放たれて、称められて、肉体も、精神も、ぼんやりとして、疲れきっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...遠くの林は空に吹き立つた埃の爲めにぼんやりとして居る...
長塚節 「教師」
...ぼんやりと車外の景色に見入って居るのを常としている...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...すると地球の姿がぼんやりと僕のなかに浮かぶ...
原民喜 「心願の国」
...こちらの縁さきの方はまだぼんやりと曇つてゐる...
原民喜 「小さな村」
...しばしはぼんやりと口も利かなかった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...寺男のくるのをしばらくぼんやりと待っていた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...ぼんやりと眺めてゐると...
牧野信一 「岬の春霞」
...酒場の店先にたゝずんでぼんやりと酒壺の棚を眺めてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...ぼんやりと庭をながめていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...ぼんやりと千鳥食堂の灯が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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