...おぼろげながら判然(はっきり)と廉平の目に瞰下(みおろ)された...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ぼろ屑のようにくしゃくしゃになって突っ込まっていた...
犬田卯 「競馬」
...人にきゝたるをおぼろげにおぼえて一ツ二ツかたりきかせなどして...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...晴代は朧(おぼろ)げに想像して内心厭な気持がしてゐるだけで...
徳田秋声 「のらもの」
...何だかわからないぼろぼろの着物をきて...
豊島与志雄 「泥坊」
...縞目も分らぬぼろぼろな上衣の...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...街は昼の明るみと照明とが相殺しあうおぼろな時刻...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...朧(おぼろ)の中...
夏目漱石 「一夜」
...すると表に櫺子窓(れんじまど)の付いた小さな宅(うち)が朧気(おぼろげ)に彼の前にあらわれた...
夏目漱石 「道草」
...恐ろしい襤褸(ぼろ)が...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...酒場のぼろピアノが軋(きし)むほどに熱い息吹きで奏きたてる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...友達の事など夢の如く幻(まぼろし)の如く...
福田英子 「妾の半生涯」
...蒲団はぼろぼろでした...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...その親の心もちもおぼろげながら解るやうな気がした...
室生犀星 「故郷を辞す」
...折々(をり/\)成功の時の光景が幻(まぼろし)のやうに目に浮かんで...
森鴎外 「大塩平八郎」
...おぼろながら彼の愛好の趣は察しることができよう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...柱へ斬りこんだそぼろ助広は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まぼろしっていうんかしら」「まあ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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