...色も形もおぼろげな...
芥川龍之介 「偸盗」
...それから考えるとそれは当時新聞社の慣用手段のふところ金(がね)をむさぼろうという目論見(もくろみ)ばかりから来たのでない事だけは明らかになった...
有島武郎 「或る女」
...車体をぼろ布で掃除していた...
梅崎春生 「幻化」
...おぼろげな記憶によって...
江戸川乱歩 「悪霊」
...彼女の痩せた顔の輪廓もおぼろになって...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...――それは何か!ぼろぼろの褞袍を着て...
種田山頭火 「其中日記」
...まぼろしは消えうせる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...身に著けているすべてのひどい襤褸(ぼろ)著物も...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...まぼろしが出て来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...女に化(ば)けて朧月(おぼろづき)」と作ったが...
夏目漱石 「草枕」
...必竟どうするんだろうという意味も朧気(おぼろげ)に交(まじ)っていた...
夏目漱石 「道草」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...白い細い指が顔をおさえて指と指とのすき間にかすかな悲しみの音のもれてくるのを見て女はするりとまぼろしの消える様に行ってしまった...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...「たよりない春の朧(おぼろ)月夜だ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...けれども高くのぼろうとしますと...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...欣然(きんぜん)としてまぼろしの春を待ったのである...
柳田国男 「雪国の春」
...こんなにひっ傾(かし)がった穴だらけのぼろ家にいるのとは...
山本周五郎 「似而非物語」
...繿縷布片(ぼろきれ)の腰巻が脱け落ちそうになったまま叫び続けた...
夢野久作 「笑う唖女」
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