...古い香木のもえる煙のやうにたちのぼるこの紛乱(ふんらん)した人間の隠遁性と何物をも恐れない暴逆な復讐心とが...
大手拓次 「藍色の蟇」
...自動車がくねくね電光型に曲折しながら山をのぼるにつれて...
太宰治 「姥捨」
...そう云って衣の袖をしぼるのであった...
谷崎潤一郎 「三人法師」
......
種田山頭火 「行乞記」
...・大根洗ふ指がおしへてくれる道は霜どけ・麦飯が腹いつぱいの日向ぼつこり・おちつくまゝに水仙のひらく・歪んで日向の花つけた梅のよろしさ・考へるでもなく考へぬでもなく大根洗ひつゝ・電燈ひとつ人間ひとり節分三句・さそはれてまゐる節分の月がまうへに・月がまうへに年越の鐘が鳴る鳴る・節分の長い石段をいつしよにのぼる・どこかに月が...
種田山頭火 「其中日記」
...後ろからのぼる朝日を背に受けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのくねくね曲った方の一方に攀(よ)じのぼると...
中島敦 「虎狩」
...丁度庭園のはるか彼方でサラ/\とこぼるゝ音をたてゝ散つてゐる噴水のやうに消えてゆくのを感じました...
牧野信一 「青白き公園」
...このものが凡ての場合に於て論議にのぼるまでもない無意識的な且つ自明的な前提としてはたらき...
三木清 「歴史哲學」
...しぼるような感じです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...甘い・むさぼるような・飽きることなき・接吻は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ちょうど水夫(すいふ)が帆綱(ほづな)をよじのぼるようなぐあいに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...労力のない利をむさぼる習慣は...
吉川英治 「大岡越前」
...洛陽へのぼるともっぱら沙汰いたしておるが...
吉川英治 「三国志」
...大きな月がのぼる...
吉川英治 「私本太平記」
...これから都へのぼるのか」「多少の支度(したく)もあるから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...綱にすがってのぼる男の裾(すそ)を吹き払って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...悲鳴や呻きを作る機械――血や肉をしぼる拷問(ごうもん)道具の...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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