...実は刻々に殖えてくる寝ぼけ眼(まなこ)の弥次馬の間を掻きわけ掻きわけ...
海野十三 「深夜の市長」
...樹明不来、待ちぼけ...
種田山頭火 「其中日記」
...――みつまた、たびらこ、じごくのかまのふた、ほとけのざ、すずめのえんどう、からすのえんどう、のみのふすま、すみれ、たちつぼすみれ、さんしきすみれ、げんげ、たんぽぽ、いぬがらし、こけりんどう、はこべ、あかじくはこべ、かきどうし、さぎごげ、ふき、なずな、ながばぐさ、しゃくなげ、つばき、こごめざくら、もも、ひぼけ、ひなぎく、へびいちご、おにたびらこ、ははこ、きつねのぼたん、そらまめ...
田山花袋 「田舎教師」
...母親は座敷の方から寝ぼけたような声で言った...
徳田秋声 「足迹」
...その居酒屋の上には木瓜(ぼけ)の実を描いた板が出ていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一種古ぼけた黴臭(かびくさ)いにおいが上る...
夏目漱石 「虞美人草」
...三沢も空とぼけて澄ましていた...
夏目漱石 「行人」
...忘れかけた風景の中にしほしほとして歩ゆむ一匹の蒼馬よ!おゝ私の視野から今はあんなにも小さく消へかけた蒼馬よ!古里の厩は遠く去つたそして今は父の顔母の顔がまざまざと浮かんで来るやつぱり私を愛してくれたのは古里の風景の中に細々と生きてゐる老いたる父母と古ぼけた厩の老いた蒼馬だつた...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...古ぼけたトランクをもてあましながら...
林芙美子 「朝夕」
...六十ばかりのよぼけ爺で...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...米国製のスキー服を防空服がわりに着(つ)けてとぼけているというのは...
久生十蘭 「ハムレット」
...その古ぼけた靴屋の店の奧には...
堀辰雄 「巣立ち」
...その下の垣根極めて暗き処に木瓜(ぼけ)一もとあり...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...サテぼけかたも甚しいとひそかにびっくりしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...半之助はとぼけた顔でわけがわからないというように夫人を見た...
山本周五郎 「半之助祝言」
...先へ帰っていたか」「へへっ」「今日は御苦労だったな」万太郎は空とぼけながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...寝ぼけて、知りもしないくせに」「嘘をつけ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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