...女房(にょうぼう)の罵(ののし)る声...
芥川龍之介 「俊寛」
...小僧は、ドアのかげにかくれて、しんぼうづよく、コックがどこかへ出ていくのを、待っていました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...どろぼうをこのまま見のがすわけにはいきません...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...草蓬々(ぼうぼう)の広い廃園を眺(なが)めながら...
太宰治 「十五年間」
...暴戻(ぼうれい)な政府の圧迫にも屈せず...
田中貢太郎 「赤い花」
...頭はぼうとなつてゐて...
田中貢太郎 「蟇の血」
...くッきりと水のしたたるような鮮やかな美貌(びぼう)ばかりを...
谷崎潤一郎 「秘密」
...茶(ちゃ)の中折帽(なかおれぼう)と云う装(なり)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...耳はあっても木耳(きくらげ)同様まなこはあッても節穴(ふしあな)同然木偶(でく)の坊(ぼう)とはこれらのことだよいまに見なせえ中国西国激浪漲(みなぎ)る天下の騒動お江戸は灰燼(かいじん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...するとそのうちの一人が細長い天秤棒(てんびんぼう)のようなものをぐるりぐるりと廻し始めた……」「何だか水滸伝(すいこでん)のような趣(おもむき)じゃありませんか」「その時からしてがすでに縹緲(ひょうびょう)たるものさ...
夏目漱石 「行人」
...吾輩は茫然(ぼうぜん)としてこの光景に魅入(みい)られたばかり立ちすくんでいた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...じぶんの小さい影法師(かげぼうし)を見てふと...
新美南吉 「狐」
...あたりは、ぼうと、うす明かるい...
火野葦平 「花と龍」
...あなたの多情さを辛抱(しんぼう)して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...相貌(そうぼう)とを与えるものである』――モンテーニュ――視(み)よ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...大輪のみごとな花で、毎年いまじぶんになると、庭の暗がりに白く、ぼうと、にじむように咲いている花を、眺めることができた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかしその時に玲子は別段にアムールの名を呼ぼうとはしなかった...
夢野久作 「継子」
...義良(よしなが)には立坊(りつぼう)(立太子(りったいし))の議がきまっていたので...
吉川英治 「私本太平記」
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