...ほのかな心持がする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ほのかなる水のにほひに...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...ほのかな愛情を感じ始めていた...
梅崎春生 「桜島」
...燭台(しょくだい)のほのかな光にユラユラと揺れて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...ほのかな葉巻の烟につつまれて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...ひらけた眼界には靜かな相模灘の紺青がほのかな伊豆の嶋を浮かべて...
辻村もと子 「春の落葉」
...ほのかな温かみを呼び起されていた...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...かすかな震動とほのかな熔岩の光とによって心乱されることもほとんどなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほのかな目づかいをしてから...
久生十蘭 「肌色の月」
...かすかにきこえ鋭敏な鼻にはほのかな薬品の匂いさえかぐことができた...
平林初之輔 「人造人間」
...されど海の蛍が灯りとなりそこここの円塔をそっと照らし上げる――ほのかな灯が頂塔へとふうわっと円蓋へと――尖塔へと――王の間(ま)へと――寺院へと――廃都然した城壁へと――蔦の彫刻と石の花のある久しく忘れられた影なす憩いの場へと――そしてあまたの見事な神殿へと...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...ほのかなランプの下で赤白ワインがはじけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...新しい家の塗料の微かな匂いと花の呼吸(いき)するほのかな香とが...
宮本百合子 「或る日」
......
三好達治 「一點鐘」
...ほのかな緑色が尖端の方ではそれこそ見事な濃緑色に染上げられてゐる...
三好達治 「柘榴の花」
...ほのかな月の光で見た目が誤っておりませんでしたら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほのかな蘭(らん)の香(か)のながれる道を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ほのかな明りへぬかずいた...
吉川英治 「新書太閤記」
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