...布袋(ほてい)の様に肥満(ふと)つた...
石川啄木 「菊池君」
...布袋(ほてい)然たる無恰好(ぶかっこう)な人が改まってていねいな挨拶ははなはだ滑稽(こっけい)でおかしい...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...以前は布袋(ほてい)とか蝦蟇(がま)仙人などを手本にやったが...
高村光太郎 「回想録」
...後輩たる者も亦(また)だらしが無く、すっかりおびえてしまって、作品はひたすらに、地味にまずしく、躍る自由の才能を片端から抑制して、なむ誠実なくては叶(かな)うまいと伏眼になって小さく片隅に坐り、先輩の顔色ばかりを伺って、おとなしい素直な、いい子という事になって、せっせとお手本の四君子やら、ほてい様やら、朝日に鶴、田子の浦の富士などを勉強いたし、まだまだ私は駄目ですと殊勝らしく言って溜息をついてみせて、もっぱら大過なからん事を期しているというような状態になったのです...
太宰治 「風の便り」
...翌朝私は二尺ばかりの布袋竹(ほていちく)のでこでこなやつを羽織のしたへしのばせて さあこい といふ気で学校へいつた...
中勘助 「銀の匙」
...最初はこの女一人であったがほどなく新橋南地(なんち)の新布袋家(しんほていや)という芸者家からも...
永井荷風 「裸体談義」
...月夜に布袋(ほてい)の川渡りを試みて...
中里介山 「大菩薩峠」
...布袋屋(ほていや)の旦那が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...布袋屋(ほていや)の旦那が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまずつとほてい商会に住んでゐますから...
林芙美子 「浮雲」
...ほてい屋で、十五銭の足袋を一足買う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...角筈のほてい屋デパートは建築最中とみえて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...嫁しては主夫の襤褸(ぼろ)を補綴(ほてい)する貧寒女子へ英の読本を教えて後世何の益あるべきや...
福沢諭吉 「文明教育論」
...十七貫もあるといふ固太(かたぶと)りの布袋(ほてい)であつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...縁日の露店でならべて居る様な土焼の布袋(ほてい)と...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...今日は臍(へそ)を出した布袋(ほてい)さんなどを安置して悦(よろこ)んでいるのだ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...神奈川県津久井(つくい)郡千木良(ちぎら)村に伝わる布袋(ほてい)川渡りの図であったが...
柳田国男 「山の人生」
...野鴨(のがも)の図でも布袋図(ほていず)でも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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