...宝暦十一年に俸禄(ほうろく)を辞してからはどこにも仕えなかったので...
石原純 「平賀源内」
...前垂れのはしで胡麻を煎(い)つた炮烙(ほうろく)を取り下して...
鈴木三重吉 「桑の実」
...うちでは除虫菊を炮烙(ほうろく)へ入れてくすべることにしているんでね」要が予想していた通り老人はこのあいだの手紙のようでもなく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...芝日蔭町(しばひかげちょう)に鯖(さば)をあげるお稲荷様があるかと思えば駒込(こまごめ)には炮烙(ほうろく)をあげる炮烙地蔵というのがある...
永井荷風 「日和下駄」
...傍(かたえ)のほうろくの中にあったたらし餅をとり出して...
中里介山 「大菩薩峠」
...かつまた熟し立てをほうろく煎(い)りにしたり塩うでにしたりして食べてもうまい味がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...牛の口取りは持主で焙烙(ほうろく)を被るが式は社頭と当宿で祝言を述べるだけである...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...「昨夕(ゆうべ)食った鯛(たい)の焙烙蒸(ほうろくむし)にあてられたらしい」と云って...
夏目漱石 「行人」
...俸禄(ほうろく)を棄(す)てるためであろうか...
夏目漱石 「野分」
...換言すれば俸禄(ほうろく)をもって他人の身体を抑(おさ)える者は...
新渡戸稲造 「自警録」
...その頃流行(はや)った瓦町(かわらまち)の焙烙地蔵(ほうろくじぞう)様の門前...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...転寝の夢に見る夢を感じて古寺(ふるでら)やほうろく捨(すて)る芹(せり)の中と...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...夫(そ)れを炮烙(ほうろく)で煎(いっ)て如何(どう)云う風(ふう)にすれば出来ると云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...目ざめて見れば六十五石の俸禄(ほうろく)になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...半時ほど旋りて胴中炮烙(ほうろく)の大きさに膨れまた舞う内に後先(あとさき)各二に裂けて四となり...
南方熊楠 「十二支考」
...節分「鍋取飛んでほうろく豆踊る今宵(こよい)の天...
南方熊楠 「十二支考」
...一人は頻(しきり)に南京豆を炮烙(ほうろく)にて炒(い)り...
村井弦斎 「食道楽」
...赤楽風(あからくふう)の柄附(えつき)の焙烙(ほうろく)を作る...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
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