...霰(あられ)を炮烙(ほうろく)で煎つたやうな...
芥川龍之介 「酒虫」
...今戸(いまど)の土人形御承知の通り、今戸は瓦、ほうろく、かはらけ、火消壺(ひけしつぼ)等種々土を以(も)つて造る所ゆゑ自然子供への玩具も作り、浅草地内、或は東両国、回向院前等に卸売見世(おろしうりみせ)も数軒ありて、ほんの素焼(すやき)に上薬(うわぐすり)をかけ、土鍋(どなべ)、しちりん、小さき食茶碗、小皿等を作り、人形は彩色あれど多くは他の玩具(おもちゃ)屋の手にて彩色し、その土地にては素焼のまゝ数を多く焼き出さんがためにてある由...
淡島寒月 「江戸の玩具」
...俸禄(ほうろく)の豊(ゆたか)なるに安(やす)んじ...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...芝日蔭町(しばひかげちょう)に鯖(さば)をあげるお稲荷様があるかと思えば駒込(こまごめ)には炮烙(ほうろく)をあげる炮烙地蔵というのがある...
永井荷風 「日和下駄」
...焙烙(ほうろく)に熬(い)る玉子の黄味に...
夏目漱石 「虞美人草」
...転寝の夢に見る夢を感じて古寺(ふるでら)やほうろく捨(すて)る芹(せり)の中と...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり此等の俳句に現はれる...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...焙烙(ほうろく)の上の黒豆のように...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...神田佐久間町の焙烙(ほうろく)長屋のドンづまり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...目ざめて見れば六十五石の俸禄(ほうろく)になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...節分「鍋取飛んでほうろく豆踊る今宵(こよい)の天...
南方熊楠 「十二支考」
...荒木田守武(あらきだもりたけ)の狂歌に「宇治武者は千人ありとも炮烙(ほうろく)の槌一つにはかなはざりけり」...
南方熊楠 「十二支考」
...白胡麻ならば炮烙(ほうろく)で炒(い)って擂鉢で摺ってその中へ今取っておいた油揚の白味を入れてまた摺ります...
村井弦斎 「食道楽」
...それから料理する前に炮烙(ほうろく)でよく炒(い)って湯の中へ適宜(てきぎ)に入れて塩と砂糖を加えて三十分ばかり掻(か)き廻(まわ)しながら煮ると粉末(こな)が膨(ふく)れてドロドロになる...
村井弦斎 「食道楽」
...赤楽風(あからくふう)の柄附(えつき)の焙烙(ほうろく)を作る...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...しかも鄭重なる礼と俸禄(ほうろく)とをもって」「その儀も...
吉川英治 「三国志」
...有芳録(ゆうほうろく)などには「岩柳島」として明らかに出ているが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...やにわに「ほうろく火矢」即ち大砲を放って撃破したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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