...べろりと舌を出したなり...
芥川龍之介 「河童」
...時々べろり/\と薄紅い舌をのぞかせながら...
飯田蛇笏 「薄暮の貌」
...べろべろと擦(こす)っていった...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...その腸(わた)を二升瓶に貯える、生葱(なまねぎ)を刻んで捏(こ)ね、七色唐辛子を掻交(かきま)ぜ、掻交ぜ、片襷(かただすき)で練上げた、東海の鯤鯨(こんげい)をも吸寄すべき、恐るべき、どろどろの膏薬(こうやく)の、おはぐろ溝(どぶ)へ、黄袋の唾をしたような異味を、べろりべろり、と嘗(な)めては、ちびりと飲む...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...各艇はすぐさま艇内を全部しらべろ...
海野十三 「怪星ガン」
...「あれは『べろべど』と云う岩です」と云った...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...」お庄もべろりと舌を出した...
徳田秋声 「足迹」
...もうすっかりべろんべろんに酔っているんだからな!」トルドリューボフは噛んで吐きだすようにいった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「今夜わたしべろべろに酔って見たいのよ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...……その桃のかんづめは今目の前にあるのに、お母さんだけがなぜ……? お母さんがいたら──このかんづめだって、こんなふうに殺風景に竹ばしを四本突っこんで、さあ食べろ、などとは言わない……...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...戸口(とぐち)を後(うしろ)にしてお品(しな)は竈(かまど)の火(ひ)のべろ/\と燃(も)え上(あが)るのを見(み)た...
長塚節 「土」
...「ようまでたべろ...
新美南吉 「和太郎さんと牛」
...――郷土風物詩――くさつた蛤半身は砂のなかにうもれてゐてそれでゐてべろべろと舌を出してゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...ある公然たる不正を公にしゃべろうということです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...澤山たべろよと言ふ言葉が嬉し...
樋口一葉 「大つごもり」
...「たんと、喰べろ、たんと、喰べろ」そういいながら、着物をだいじにするひとがちいさな汚点(しみ)でも気にするように、馬の横っ腹にくっついた泥の飛沫(はね)を、掌でていねいにぬぐってやる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...顰めつ面ひとつ見せないのよ! 舌をべろりと出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...――Dがべろべろに酔つて町端れのカフエーで暴れ手もつけられぬからといふ知らせをうけたのだが...
牧野信一 「裸虫抄」
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