...べらぼうめ、内証(ないしょう)でする事は客の靴へ灸を据えるのさえ秘(かく)しおおされないで、(恐るべき家庭でごわります...
泉鏡花 「婦系図」
...あのように箆棒(べらぼう)に寒い暁近くでもなければ...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...そんなべらぼうな和衷協同は天地の間にあるものでない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...利根川の上流をかいたべらぼうに大きな畫や...
竹久夢二 「砂がき」
...夜(よる)まで置(お)けねえんだな」「極(きま)つてらあな」「そんだつて箆棒(べらぼう)...
長塚節 「土」
...酒だけ強いのは御前(おまえ)だろ」「箆棒(べらぼう)め...
夏目漱石 「草枕」
...篦棒奴(べらぼうめ)! 発破と度胸競べなんざ...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...べらぼうなインディアンが偽造屋のことなどすっかり忘れたのは言うまでもない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...「俺の女房が鍵を盗ったと言うのか」「べらぼうめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...学士院会員なんてべらぼうなものには頼まれてもならんといって...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「べらぼうめ、南瓜畑(かぼちやばたけ)に落(おつ)こちた凧(たこ)ぢやあるめえし、乙(おつ)うひつからんだことを云ひなさんな」とか「井戸の釣瓶ぢやあるめえし、上げたり下げたりして貰ふめえぜえ」とか「紙幟(のぼり)の鍾馗といふもめツけへした中揚底(なかあげぞこ)で折がわりい」とか、乃至は「腹は北山しぐれ」の「何で有馬の人形筆の」といつた類で、いかにも下品であるが、併しポエチカルだ...
水野葉舟 「言文一致」
...一昨日(おととい)の第二限(だいにげん)ころなんか、なぜ燈台(とうだい)の灯(ひ)を、規則以外(きそくいがい)に間(一時空白)させるかって、あっちからもこっちからも、電話で故障(こしょう)が来ましたが、なあに、こっちがやるんじゃなくて、渡(わた)り鳥(どり)どもが、まっ黒にかたまって、あかしの前を通るのですからしかたありませんや、わたしぁ、べらぼうめ、そんな苦情(くじょう)は、おれのとこへ持(も)って来たってしかたがねえや、ばさばさのマントを着(き)て脚(あし)と口との途方(とほう)もなく細(ほそ)い大将(たいしょう)へやれって、こう言(い)ってやりましたがね、はっは」すすきがなくなったために、向(む)こうの野原から、ぱっとあかりが射(さ)して来ました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...へん、おうべらぼうな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「へえ、まっぴらだよ、なにょウぬかしゃアがる、けつでもくらえだ、……べらぼうめ、女がなんだ、嬶がなんだッてんで」「お客さん、あたい買っと呉れよ」耳のそばでこう囁(ささや)かれて、信吉は殆んど吃驚(びっくり)して振返った...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...「そこにいるのは誰だい」「べらぼうめ」と増田がどなり返した...
山本周五郎 「季節のない街」
...べらぼうに笑いながら...
山本周五郎 「半之助祝言」
...「身体(からだ)は売っても心は売らぬ」という篦棒(べらぼう)なのが出て来るのもこの意義からであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...このご恩は忘れません……」「べらぼうな...
吉川英治 「剣難女難」
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